シュウはそんな格好しない 配信も終わり、一息つこうとリビングに行った時のことだった。あの日は長時間配信で疲れ切り、気分転換にアップルジュースを飲もうと思ったんだ。時間は夜更けで、もうみんな寝静まってるだろって感じ。けど、リビングには明かりがついていた。珍しいな、誰がいるんかなと思い足を進めると、そこには─
「あ、ミスタ。 配信お疲れ様」
ダボッとしたパーカーを着た、シュウが立っていた。生脚を晒して。
「なっ……?!シュウ、なんて格好してんの!」
「それは自分の姿見直してから言って欲しいかな」
オレの服装と言えば、シュウと似たようなオーバーサイズのパーカー一枚だった。
「俺はいいの! シュウはダメだろ!」
「なんで?」
「なんで、って……」
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