【過去編】那由多VSアクラシア⑥EndERROR ERROR ERROR
電気信号OFF
遮断シマス、遮断シマス
アクラシアから機械音が響き渡る。
千星はその音を聞きながらも天夜に駆け寄り、傷口を必死に押さえた。意識が無くとも自己治癒力は発動している様子でホッとした千星に更なる災難が襲いかかる。
アラートが鳴り響いているアクラシアから機械鞭が一直線に飛んできたのだった。
「ッ!!!ぁあああっ!!」
「センボシ ナユタ!オマエはキケンダ、オマエはケス、ケス、ケスケスケスケスケスケスケスケス」
ズシュッと嫌な音を立てて太腿が斬り裂かれる。
獣が威嚇したときのようにアクラシアの全身が熱により誇張して見える。ERRORを起こしているはずなのにこちらに向かって歩いてくる相手に千星は太腿を押さえながら立ち上がった。
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