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    sakuranko55

    @sakuranko55

    サークル「さくらんこ」
    創作BL「あなたのタマシイいただきます!」公開中です!
    小説 いるかとう
    イラスト ろめの

    pixiv https://www.pixiv.net/users/74511444
    FANBOX https://sakurauko55.fanbox.cc/

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    sakuranko55

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    【過去編】那由多VSアクラシア③ 那由多が記憶を失うまでのお話です!

    ##過去編
    ##絶有主《ゼウス》
    #創作BL
    creationOfBl
    #BL小説
    blNovel
    #バトル
    battle
    #能力
    capabilities
    #異能
    heteroenergy

    【過去編】那由多VSアクラシア③火之矢斬破ヒノヤギハ!!」
    (あーっ!おい!俺が闇水津波クラミツハで捕まえてんだから普通は雷だろ!雷!)
    「う、……悪い……つーか、雷ってなんだよ……ッ」
    猛御雷タケミカズチだろ!)
    「何となく想像はつくけど……打ったことねぇーし」
    「誰と話シテいる……」
    「う、ぁああああああっ!!」

    千星は一人であるにも関わらず、焦りから段々と左右のリズムがずれていく。折角水で拘束したのに炎を放って弱め。雷と風を同時に作って相殺してしまい。その隙をアクラシアが付いて攻め込んでくる。左手は防御に動くが右手は掌を前にして完全に怯んだ状態になると鞭を受けきれず後方にぶっとんで千星の体は物のように転がった。

    「!痛ぇっ!……ぐ、ぅ……」

    ドロっと額から血が流れる。ハァハァと忘れていた呼吸が上がり、無敵時間が終わったのだと告げられたような気がしてきた。そうなると千星の動きは元のように鈍っていき、恐怖が前面に出てきて自分の奥底の声も聞こえなくなってくる。

    「おしゃべりは終ワリか?」
    「……ッ、まだまだ!」

    完全に強がった言葉を吐いた瞬間。アクラシアと千星を隔てるように空間の歪が現れた。
    二人の動作が止まった時、歪から吐き出されるように天夜巽あまや たつみと小さな犬の姿に戻ったクロコッタか落ちてきた。血塗れの一人と一匹が地面へと投げ出されると千星は血相を変えて走り出す。

    「た、巽ッッッッッッ!!」
    「ぅ………はぁ、………那由多………ッ?」

    天夜は自己治癒力が追いつかないほど肉体が損傷しており、見えない瞳で探すように首を左右に動かすがその動きもすぐに緩慢なものになっていく。
    千星は天夜の側に行きたいが一本の鞭がその行く手を阻んだ。

    「調度いい、二人纏めて、シね……」

    アクラシアから落ちる信じられない言葉に千星は目を見開いた。天夜ならまだしも、天夜の腕の中にはクロコッタがいる。それにも関わらず、刃が剥き出しの機械鞭が天夜とクロコッタの首を引き裂くように宙を走った。

    (「生砂詠美イザナミ」)

    千星の声と心の声がリンクする。
    地面が隆起し、女神の像を象る土の盾が出来上がると鞭の威力を殺すように両手が包み込み、そして崩れて消え去っていく。
    そしてその奥にアクラシアが見たものに初めてアクラシアの瞳が不可解に細められた。一人しか居ないのに二人見える。そんな解析不能な状態にアクラシアは鞭を強く握った。

    「なんでそんなことできんだよ……ヒューマノイドだからっておかしいだろ……ッ?クロコッタはお前の仲間だろ!」
    (……はー、ざけんなよな。俺の巽に何すんだよ、ナニサマのつもり?)

    アクラシアには確かに声が二重に聞こえた。
    どちらも自分を卑下するものであるが内容は全く異なるもので更に険しく眉が寄る。理解、解析出来ないものができると頭が軋む。無理に処理を掛け自分を納得させるとバシンッと地面を鞭で叩いた。

    「クロコッタは任務ニ失敗した。実験体であるソイツは始末シナければならない」
    「はー……、もういい。イデアの後継機とか嘘だろ……。お前は何一つイデアを超えて…………ッない!」

    千星の意識が一つになる。
    不思議なほどに自由に体が動いた。頭の中の戦略は別の誰かが考えているような気すらする完璧なもので、左手は指で〝炎〟と描くと拳に火が纏わりついた。万年筆で〝風〟と書き、推進力をあげその拳で思いっきり殴りかかるとデータ外であったからかアクラシアの頬にクリーンヒットした。
    ガキンッと機械音を立ててアクラシアが吹っ飛ぶ。しかし直ぐに体勢を立て直されてこちらに頭から突っ込んできた。
    千星は左右の手でいろいろな属性を綴りアクラシアの攻撃に対応するが埒が明かない。その間に万年筆から伸びている光のインクが底をついていく。水、土、雷、風、そして炎と順に光が消え去ってしまうとそこにはただの万年筆が残った。

    「………っ、こんな時に……ッ!」
    「万事休す……だな」

    予備のカートリッジはあるが、アクラシア相手に変えるようなどなかった。左手は相変わらず周りのエネルギーを受け入れ防御に徹するが右手は万年筆を握りしめるだけで動く事はなかった。
    このまま何も出来ずに自分は負けてしまうのか、と、表情を苦く歪めたその時。

    “ありがとう ミンナ ダイスキ”

    そんなイデアの声が頭に響いた。

    大好き。
    千星はイデアから貰ったその言葉にかけることにした。
    万年筆を持っている右手に左手を添えた。
    そして両足を止めて真っ直ぐにアクラシアに両手を突き出す。
    一見すると投降するかのようにも見えるポーズにアクラシアの無機質な瞳が千星を真っ直ぐに見つめる。

    「諦メタのか?」
    「……足してやるんだよ、お前に無いものを」
    「…………な、に………………?」
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    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤

    残りはアルファポリスで上げることにします!
    11月中はBL小説大賞に集中しますのでよろしくお願いします。
    九鬼が変態じゃないバトルはないです。笑
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤「ねぇー、イロハちゃん。どれだけ姿を消してもニオイを消さないと〜。怖い怖い〜♡ってあまーいニオイがクッサイんだよネ〜」
    「ヒィッ!やめっ……!」
    「この髪って黒く出来るの?あーでも、水色のままでもいっか〜、顔だけ見てたら一緒だし、色違いもアリだね!」
    「い、いだあぁぁあっ、髪っ、引っ張るでなぁっ!」
    「はぁ……♡声が違うのがちょっとアレだけど、やっぱりイイヨ、イロハちゃん、その顔が歪むの最ッッッッ高!今までは黒い髪の赤い瞳の子をたくさーぁん殺してきたけど、顔が似てて色が違うっていうのもまたイイナァ……」
    「ひっ………ぅっ!?」

    逃げる間もなく伸びてきたてがイロハの首を掴んで地面へと抑え向けた。そのまま喉を押しつぶし、九鬼の指に力が入るとともに首が閉まっていく。イロハは色々な能力を有しているのに目の前の男に与えられる恐怖に屈服し、それ以上は能力が切り替わらなかった。喉を押し潰している手を必死に引っ掻いて、引っ張って足をばたつかせるがびくともせず視界が霞んでいく。
    1762

    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ③
    神功VS薬師河の続き!
    アルファポリスでも

    ■巽×那由多
    【俺のこと愛してる幼馴染が彼女持ちだった件聞く?】
    ■九鬼×左千夫
    【美麗な彼氏の男の潮吹き講座(R18+)】更新中!
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ③「…………交渉決裂ですね、仕方がありません。
    それでは僕の用事が終わるまで眠っていてください」
    「左千夫こそ、ゆっくりしていってよ。悪い様にはしないからさ」

    静かだが殺気を含んだ言の葉が交わされた後二人の姿が消える。目にも止まらぬ速さで動いた二人の衝突音が所々で轟き、空間を震わせた。
    神功はリーチの長さを活かして槍を何度も突き出す。油断すれば蜂の巣にされそうなほど的確な急所狙いを薬師河は掌と膝から下を使って器用に受け止めた。神功は一際大きく後ろに肘を引くと小細工なく真っ直ぐに槍を突き出した。すると薬師河は槍の柄の部分を掌で滑らせて減速させ、足裏を前に突き出すようにして矛先を真っ向から受け止めた。
    〝ガギンッッ〟と鈍い金属音が響きわたって神功が眉を顰める。そのまま、ぐぐぐぐぐッと押し込もうとするが脚力と腕力の違いから押し切る事は出来ず。また、靭やかな優男の割には薬師河のウエイトは重く、ちょっとやそっとでは動く事は無かった。神功が薬師河の瞳から貫通した靴底の更に奥を見つめる。衝突で靴底は無惨にも穴が空いてしまったがその奥の足の指の付け根の辺りに硬い鉱石がプロテクターのようにはめられていた。
    1939

    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ②
    神功VS薬師河です。
    ろめと、やっくんやっくんと言ってるのはこの人の事!むかしの名前は〝サチオ〟です。
    九鬼とは三角関係?になるんですが、さっちんがやっくんのことサチオって言い出したらややこしくなるやつだなーと思いつつもうどうもできない!!笑
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ②「7193……いや、左千夫とこうやって手合わせするのはいつぶりかな」
    「……………ッ!?……それはッ」
    「あ、そういう意味で言ったんじゃないよ。
    僕を殺したことなんて、もう忘れてくれていいからね」
    「────────ッ!!」

    神功の脳裏に記憶が蘇る。
    神功は幾度と無く繰り返された実験により記憶が断片的に欠けているが。九鬼との幼少期の出会いを思い出した時に同じく薬師河悠都やくしがわ ゆうとのことも思い出していた。
    更に脳が刺激を受けた事により、当時は“サチオ”と名乗る少年とのでき事が今また鮮明に蘇っていく。神功は“サチオ”、今は薬師河悠都やくしがわ ゆうとと名乗る男を確かに殺した。自分が実験体であった頃、研究員のお遊び紛いの同士討ちの相手が彼であった。神功は自分の殺し合いの相手が薬師河と最後まで気づく事なく、突き出したナイフが彼の首を切り裂き、彼と気づいたときには既に亡骸であったのだ。
    1440

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