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    ParAI_t

    @ParAI_t

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    ParAI_t

    DONEドロライ参加作品です。お題は「いい夫婦の日」。
    モブ秘書がクロアス夫婦+子供を観察してる謎の話になります。需要は私にある(澄んだ瞳)
    キャラスト3話で父さん母さん呼びしてたのに、なんか今は父上母上呼びしてるから、つまり結婚後はこんなんじゃない?みたいなノリで書きました。
    いずれ職場で「パパは〜」とか言っちゃう話も書きたい。結婚後でなくても天惺獣関係ならスレイヤー全員やらかせる余地はあるしな…!←
    困惑メラビアン−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−































     どうも直属の上司は厳しい人柄、らしい。風の噂でそんな評判を聞きつけて、グランロット王国宮廷魔道士長、クロービス・ノア付となった新任秘書は、緊張に身を固くして部屋の扉を叩いていた。出迎えた予想と違わぬ鋭い眼光に気圧されつつも、準備をしていた甲斐もあり用件は滞りなく進んでいく。
     魔王との長きにわたる戦いを終えたグランスレイヤーともなればこの威厳も当然か。多方面に渡る業務内容を迅速かつ正確無比にこなしていく姿に、秘書は自分なりに答えを得て、一礼し退出しようとする。そうして顔を上げた刹那、廊下からかすかに幼子の声が聞こえてきた。
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    ParAI_t

    DONE第五回ドロライ参加作品です。テーマは「読書」と「おやつタイム」。
    本編終了後の話のつもりだけど、第2部の終わり方によっては盛大に矛盾するなと思いつつ、思い付いた物はしょうがないよね←
    ビス殿以外ほとんど出てきませんが色々います。個人的には、ビス殿の顔は父親由来で性格もかなり似てるので、この時点で実はもうかなり理想に近いけど、本人に自覚はないという感じのつもり。つまり泣かれるのは遺伝(オイコラ)
    愛しき思い出は残り香と共に / クロアス−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−






















     しんと静まり返った書斎に、ときおり紙を捲る音とペンを走らせる音だけが響く。他国から取り寄せた最新の魔導書には、実に興味深い研究ばかりが収録されている。昼食を終えてからひたすら文字を追い続けていたクロービスは、手持ちの書籍を参照しようと栞を挟み立ち上がった。大きな本棚に並ぶ蔵書は、分類法に則り整理してあるため量の割には探しやすい。部屋の主ともなれば勝手知ったるもので、難なく目的の物を見つけ机へと踵を返す。
     確かこのあたりだったか、と本を開き該当の文言を探していく。記述を確認し質問事項を認めると、便箋を折り封筒に収め蝋で封印を施した。出来上がった手紙をレターボックスの束へ加え、ひとまず用の終わった資料を閉じる。年季の入った表紙は初めて見た時よりは大分古ぼけているが、この歳になっても学ぶ事が数多くある良書には違いなく。贈られた当時は『まだ難しいかもしれないな』という言葉に内心反発していたものだが、やはり真に価値を理解してはいなかったのだとクロービスは実感している。
    1010

    ParAI_t

    DONEmirage / ノア家

    なんとなく興が乗ったので、キバコさんが昨日続き見たいって言ってたと思しき話の候補全部書いてみたよシリーズその③

    幼少期とかどうしよ…って色々悩んだ結果こうなりました
    両親の名前とか祖父母の関係とか、そもそものあの日とか例の件とか、出てきたらもっと捗るから頼んだぜ公式
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    父親に似たのかクロービスは物覚えの早い子だった。喃語から指差し、一語文、二語文と驚くほどのスピードで習得している。
    ただし、身体の発達は年齢並のため、乖離による葛藤も顕著だった。ぐずる理由は大抵その差が原因となっている。なおややこしいことに、見かねた大人が手を貸せば、邪魔をするなと泣き出すこともしばしばだった。
    故に今の状況は、苦節数ヶ月にしてようやく達成された悲願である。

    「…………」

    遠い国の国鳥を模したおまるで、愛らしい額にシワを寄せていきむ我が子を、母親はそっと見守る。長らく跨がるという動作に苦戦し続けていたが、今日は初めてそれを達成する事ができていた。通常であれば、オムツの交換の時間はそろそろだ。順調に進めば夫にまた一つ成長の喜びを伝えられそうである。
    時を待つ間、この気難しい子が大きくなったら、どんな大人になるのだろうと、幾度となく 709