さようなら、ダンスの下手な僕の友人元婚約者だった彼女と王都で再会したら彼女は騎士になっていた。
「キミは騎士になったのか」
「ええ、貴方が貴方のお父様達から逃げた後に私は騎士になるって決めたのよ」
彼女の言葉を聞いて昔の彼女は貴族令嬢であるはずなのに昔から僕達兄弟を木の棒で追いかけ回していたくらい活発な人だったのを思い出して思わず僕も納得してしまった。
「キミらしいな。」
「貴方もねアーノルド。」
それから彼女と久々に出会い他愛もない話に花が咲き、何度かお酒を飲んだりするようになった。
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某日。王城でダンスパーティーがあると職場の人達が浮かれているのを横目にいつも通り仕事を始めた
。もちろん僕は参加する予定などなかったのだが親友や弟子がたまには参加でもしてみろと勢いに押されてしまった為顔だけ出して帰るつもりで会場にむかった。騒がしいは好きではないし、正直本を片隅で静かに読んでいた方が有意義だ。
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