ロロ→監♂「宣戦布告 前夜」 ロロさんの歓迎会をしましょう。
そう言って用意したのは、ユウの故郷の料理。
ニンニクを抜いた香味野菜をたくさん混ぜた挽肉を手作りの皮で包んで餃子を山のように作ると、談話室が食欲をそそる香りで満ちる。
その匂いにつられてくれたのか、ロロの腹から可愛らしい音が鳴ったのが聞こえて、ユウは嬉しくてニコニコと笑ってしまった。
「たくさん作ったのでいっぱい食べてくださいね。ごはんもお替り自由です!」
はいどうぞ、とユウが湯気の立つほど熱いご飯をロロに差し出すと、腹の音が気になったのか、ロロはいつもより小さな声で「ありがとう」と口を開いた。
「初めて見る食べ物だね、いい匂いがする」
「俺様も手伝ったんだからな、お前ら心して食うんだゾッ」
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