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    KAYASHIMA

    @KAYASHIMA0002

    🌈🕒ENのL所属💜右小説置き場。
    エアスケブは受け付けません。ご了承ください。

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    KAYASHIMA

    PROGRESS💛💜。マフィアボス💛×海の子💜の話。🧜‍♂️パロ。なんでも許して。かき終わらない。作業進捗です。随時更新予定。以前あげたものに加筆修正中。
    豪の海になりたい(大の字)
    最終更新 2022.08.10
    【Lucashu】アーティファクト・マーメイド

    入江が見える。
    ごつごつした岩場。ざざんと打ち寄せる波飛沫の合間に、人影が見えた。「それ」は、オレの視線に気づいたのか、そうじゃないのか。一瞬オレのほうを見たような気がして、胸がざわついた。見てはいけないものを目にしてしまった気がして、目蓋を擦った。次にそこを見たとき、もう人影はなかった。気のせいだったのか、ただ波間に飛び込むうつくしい薄紫の尾ヒレを、オレは見た気がした。
    「……マーメイド?」
    幻を見せられたように、俺は海辺のジョギングコースでしばらく入江を眺めたまま動けなかった。出来ることならもう一度この目で確認したかったのかも。だって、あまりにも、綺麗だったから。



    海は、ときどき帰りたくなる場所だ。広くて、何でも包んでくれるし何でも流してくれるし、波の音は耳に馴染む。嬉しいとき、悲しいとき、怒りたいときも。海は変わらないから。でも怖い場所でもある。飲み込まれたら、戻ってこられなくなりそうで。だから、子どものころにやっていたサーフィンも、やめてしまった。想像よりも、海の中は冷たくて暗くて寂しい場所だったから。溺れたとき、すぐに海は助けてくれなくて、それで泣いちゃったから。それ以来オレは海は見るだけにした。
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    KAYASHIMA

    DONE💛💜♀。学パロ。
    可愛くなりたいと思った瞬間の女の子は無敵。
    【Lucashu♀】はじめてのパンプス。

    頭のてっぺんから、爪先まで鏡で確認して、ため息をついた。学校の女子トイレで佇んで、自分の姿をはじめて、「これはないな」って思った。無地のTシャツに履きなれたジーンズ。綺麗で羨ましいっていわれてる髪だってポニーテールで高く結うだけ。そりゃ、そう。あんなこといわれても仕方ないんだ。
    「シュウって、かわいいけど、女には見えねえよなあ」
    「そうなんだよな。残念すぎ」
    「な。付き合っててもあんな感じなら美人でもすぐ別れる」
    げらげらとした笑い声と、クラスの女子をランク付けする言葉。教室のトビラの前で、僕は入ろうに入れず立ったまま。その流れていくランキングを聞き流そうとしていた。廊下。見下ろした自分のつま先。スニーカーなんか、ちょっと履き潰してる。無性に恥ずかしくなった。まるで女子力がない。三姉妹の真ん中で、姉と妹は可憐で可愛いのに、僕はテコンドーして、ヘラヘラ笑って男の子と平気で遊んで、数学解いたりして。まるで男の子みたいな生活してて。思い返しても、僕って。ああそうだ、「僕」なんていってる時点でなんだかもう手遅れな気がした。足元がぐらぐらして、僕は唇かんで教室に入るのを諦めた。その足で駆け込んだ女子トイレで、化粧っ気のないなんの努力もない顔を撫でて、泣きそうになってる自分が恥ずかしくなった。こんなんじゃ、僕はルカに愛想つかされてしまう。
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