おとぎ話のような夢 夏真っ盛りの今日この頃。明日はついに、私の誕生日がやってくる。
今年は姫美華ちゃんがパフェ食べに行こうという誘いがあるので、一人で過ごすことはない。
お姉ちゃんは相変わらず忙しいから、先にプレゼントだけもらった。
「でもなあ、白いワンピースかあ」
お姉ちゃんなりに頑張って選んだのだろう。でもこのワンピース、というよりかはドレスみたいなデザインだから普段使いしにくいものだった。
ものすごくフリルがついているし、まるでお姫様かお嬢様が着るの?ってくらいの派手めなワンピースだった。
「着る機会、あるのかな……」
少しため息をついて、そのワンピースをクローゼットに仕舞った。
それに明日はちょっとだけ早いし、と思いすぐベッドの中へと入る。日付を超えたらまた一つ、歳を取ってしまう。
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