Aiちゃんを敵に奪われて苦戦するプレメ「ぐうっ…!」
モンスターのダイレクトアタックを食らい、プレイメイカーはDボードの上でよろめいた。
自軍のモンスターを敵に奪われ、自分フィールドはがら空き状態。
並のデュエリストならば動揺する状況だろうが、彼にとってはそんな事は問題ではなかった。
これ位の窮地、今までに何度も潜り抜けてきたのだ。幸い手札は潤沢、対抗手段も幾通りも組み立てられる。
だが。
プレイメイカーは視線を自分の左腕、装着しているカード収納型の旧式デュエルディスクに視線を走らせ、そして、一度頭を振るってから敵として立ち塞がるハノイの騎士をにらみ据えた。
「はっ! 良いザマだなプレイメイカー。私はこれでターンエンド」
今一番の問題、それは――。
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