メモをほじくっていたら出てきた、
https://privatter.net/p/7290864 の設定でなんか始まりそうな風を出そうとした何かを書いていたらしいが
展開も落ちも思いつかなかったやつ
今日は新しい話がいくつか得られた。羽が生えたライオンの話、魚が降る町の話、機械人形の話。雪山に潜む怪物の話。
嘴の伸びる赤い人影は、崖上の建物を目指す。
夕方になり、海風の勢いが増す。激しい風に吹き飛ばされそうになりながらも、杖をついて人影は進んだ。
「おや、」
人影は独り言を呟いた。玄関に辿り着くと、白い細長い紙がいくつも散らばっていた。
人影はそれを拾い上げ、訝しむ。このような大きさの紙は、ここでは使っていない。本がばらけてしまった訳ではなさそうだが、これは一体。
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