ある「元」光の戦士の6.02その2 オプレッサーみたいだな。アマロに揺られながらフィーネは視線の先のユールモアを見て思う。
カイ・シルからフィーネ宛に手紙が届いた。
いわく、アルフィノにフィーネは一流の職人でもあると聞いている。それで頼みたいことがあると。
「アルフィノはビンタしよう」
本人の知らないところで噂を流すんだから。アリゼーだったら許す。
ユールモアの前でアマロから降りる。クリスタリウムから飛んで三十分。そしてそこから一時間半。ようやくユールモアに到着だ。
雨が降りだしている。濡れないうちに早く入ろう。
ユールモアは相変わらず仰々しい建物だ。見上げていると首が痛くなってくる。
アマロから荷を下ろす。今日は大荷物だ。
門番に声をかけ、台車を貸してもらう。ユールモアには多くの物資が必要なので、搬入の準備も整っている。
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