IQゼロ 寝る前に水でも飲もうかと2人で廊下を歩いていたら、見覚えのないピカピカ光る電飾の看板を見つけた。不思議に思いそっと覗いてみると、そこには、次郎太刀の『すなっく次郎』があった……
この本丸はまだまだ驚きに満ちている。驚いて顔を見合わせるふたりに気付いた次郎太刀がぐいぐいとものすごい力で引き込み、水を飲むはずが水割りを飲まされた。先客の日本号や博多藤四郎がどんどん進めてくるのでふたりともいささか酔ってしまった。
「そう言えば、あんたたちのその内番服さ……サイズ逆じゃないの?」
寝る前に着替えれば良かろう、と、まだ内番服のままだった2人は顔を見合わせた。
「ああ……そうだな。確かに僕の方が大きいようだ。ちょっと待ってくれ」
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