⑥
ホテル内にあるレストランに到着し、案内係に声をかける。
「すみません。古川さんいらっしゃいますか?」
「厨房にいると思いますが、お呼びしますか?」
「はい。お願いします。」
案内係が無線でやり取りをしてすぐに厨房から料理長である古川が出てきた。
「古川さん、すみません。フロントスタッフの工藤です。ちょっといいですか。」
「はい。大丈夫ですよ。どうかしましたか?」
フロントスタッフがこの時間に厨房に来ることはほぼないため古川は不思議そうな顔でこちらを見ている。
「VIP客のお客様から朝食のリクエストをいただきまして…今から用意することってできますかね?」
「そうですか…用意できなくはないですけど、ビュッフェのメニューから出すことになりますが良いですか?」
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