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    しんじ

    Hatsuga_reo

    MOURNING過去(多分5〜6年前??もっと前かも)ツイッタで上げてたお題系140字SSまとめ
    シンジャ3本とカシアリとジュダ龍
    文体変わってないわ。
    〈シンジャ〉
    「目を閉じれば」
    また仕事を放り出して脱走しやがった。何度言ってもきかない。あれはもう病気だ。マスルールを使って探そうかと思ったが彼も見つからない。執務室の窓から外を睨む。この眼前に広がる貴方が作った楽園の何処かに、貴方はいる。目を閉じれば、どこか宥めるような優しい風が頬を撫でた

    〈シンジャ〉
    「目を閉じれば2」
    「ジャーファル、怒ってるのはわかったからこっち来て」
    脱走したのが余程腹が立ったのか、ぷりぷりとジャーファルが怒ってる。ちょっと可愛いもんだから呼び寄せると、怒りながらも近寄ってくる。可愛い。
    「はい、目を閉じてー」
    言われた通りにした彼に、そっと唇を重ねた。

    〈シンジャ〉
    【最後は私と】
    華やかな謝肉祭もそろそろお開きの時間。慌ただしく片付けを手伝っていたジャーファルは、急に誰かに腰を攫われた。漂う酒気からそこらへんの酔っ払いだと思い、振り返る。篝火に照らされた鮮やかな金の瞳と、目が合った。唇が、耳元へ近づく。
    「宴の最後は私と、どうかな?」



    〈カシアリ〉
    「君の側」
    俺は死んでから、ずっとあいつを見ていた。別に心配してるわけじゃねぇけど。ガキだった 743

    海老🦐

    DOODLE院生シン様×学部生ジャーファル 7
    現パロ大学生シンジャです。続きです。

    おそいうけ~~
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    「ちょっ、ちょっとシン!?」
     わめくジャーファルを引っぱってエレベーターに押し込む。閉じるボタンを連打すれば、ゆっくりと扉が閉まってエレベーターは静かに上昇し始めた。もう逃げ場はない。それでも俺は手を放さない。
    「痛い、はなしてください」
    「はなさない」
     狭い箱の中で向き合う。俺は口を真一文字に結んで押し黙ったままでいる。明らかにジャーファルは戸惑っているけど、そんなことはどうでもいい。スマートフォンが鳴る。俺のじゃない、ジャーファルのだ。掴まれていない方の手でバックパックのポケットから引っ張り出したスマホを、俺はすかさずジャーファルの手から取り上げた。
    「あ、待って」
     鈍く光っている画面を見る。知らない名前だ。たぶん準ミスだろう。
    「返してください」
    「だめ」
    「さっきの彼女からです」
     だからだめなんだろうが。俺が答えないでいると、諦めたのかジャーファルはため息を一つ吐いた。
    「一体どうしたんですか、いきなりこんな」
    「おまえ、あの子とつきあってんの? 俺と別れて」
    「はあ?」
     ジャーファルは思いきり眉根を寄せた。
    「俺の代わりにあの 5976

    海老🦐

    DOODLE院生シン様×学部生ジャーファル 6
    現パロ大学生シンジャです。続きです。

    準ミスに告られたことが学科内に知れ渡っている男、ジャーファル。
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     その後、俺は自分からジャーファルに連絡できずにいた。連絡したとして何て言えばいいのかわからなかったし、向こうからも連絡はないまま、時間ばかりが過ぎていった。忙しさのせいにして俺は考えることをやめてしまう。運がいいのか悪いのか、学校で偶然出会うこともなかった。

    「あ、シンドバッドさんだ」
    「お久しぶりですー」
     研究室の前にゼミ生が集まっている。何人かが俺に気づいて手を振った。
    「久しぶり、どうしたの?」
    「レポートの提出期限なんです、今日」
     そう聞いてゼミ生たちの中に無意識にジャーファルの姿を探してしまう。けど、見当たらない。
    「ジャーファルは?」
    「ジャーファルくんですか? 今日は見かけてないですよ。レポートは先に提出したんじゃないかな」
    「へえ、相変わらず真面目だねえ」
     いないとわかるとなぜかほっとする。探したくせに。もしいたとしても、どんな顔で話しかければいいのかわからない。だからといってこのまま無視し続けるわけにもいかない。結局、自分から連絡するしかないのか。もうすぐ冬休みだ。年が明ければテストが始まって、その後は長い春休み。偶然 7407

    海老🦐

    DOODLE院生シン様×学部生ジャーファル 4
    現パロ大学生シンジャです。続きです。

    SAN値が下がりそうなモブ女がたくさん出てきます。苦手な方はそっと閉じてください。
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    「それって何の話?」
     さっきから楽しそうにきゃいきゃいはしゃいでる女の子たちの横で缶ビール片手に大鍋の中でくつくつ煮えているカレーをかき混ぜながら、けど、彼女たちの会話の内容はほとんど聞いてなかった。ええと、たぶんゼミの男子生徒の名前を上げては盛り上がっていた、ような気がする。
    「だから、うちのゼミでつきあいたい人は誰かって」
    「ちゃんと聞いててください」
    「あ、ごめん」
     ものすごくどうでもいい話題だな。それ、俺にふるような話か? とりあえず適当に愛想笑いしておく。カレーは、もうこんなもんでいいだろう。しかしすごい量だ。
    「カレー、もういいと思うよ」
    「ほんとだ、おいしそう」
    「私はシンドバッドさんがいいなあ、だめですか?」
     紙皿を握りしめ、女の子の一人がちょこんと頭を傾けて覗き込んでくる。あざといな。
    「え、何が? カレーいらないの」
    「だから、つきあうならって話です」
    「私も、私も」
     わらわらっと集まってきた二、三人に取り囲まれる。俺とつきあいたい人~とか言って、手を上げた女子全員とつきあうのか。無理。興味もない。
    「俺はゼミ生じゃな 5776

    海老🦐

    DOODLE院生シン様×学部生ジャーファル 3
    現パロ大学生シンジャです。続きです。

    前回から間があいてしまってすみませーん!
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     俺は本当にばかなんだと思う。もう二度と酒なんか飲むべきではない。何やってんだ。
    「なら俺とつきあってみる?」
     じゃない。つきあってみるわけがない。いくら酔ってたからって、何であんなことを言ってしまったんだろう。ジャーファルだってジャーファルだ。そんなの、何ふざけてんですかーとか、適当に笑い飛ばしてくれればよかったのに。大体つきあうって何だ。何をするんだ。あいつと俺で。自分で言っておきながら何もわからない。想像しかけて途中でつらくなる。それはあり得ない。俺は女の子が好きだ。かわいくてやわらかくて華奢で抱きしめたらいい匂いがするような女の子が好きなんだ。
     ああ、ジャーファルも同じように酔っ払ってて、都合よく全部忘れてくれてればいいのに。今はその可能性にかけたい。

     そっと研究室の扉を開けた。おそるおそる覗き込むとパソコンモニタの向こう側のジャーファルと目が合った。俺に気づいたジャーファルは恥ずかしそうにためらいがちにちょっとだけ微笑んで、それからさっと視線を手元の資料に戻してしまう。耳たぶが赤い、ような気がするたぶん。
     俺は心のなかで二十回 7218