Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    すみません

    asano5han

    PROGRESS6月に行われるGSMBでお出ししたい兄弟の過去捏造本の進捗です。幼少期〜はば学入学に至るまでを描きたいと思っています。
    とりあえず、ADVのような一人称視点のこんな雰囲気の本、出した〜い!!
    ケツ叩きの意味も込めて公開します。
    多少推敲しましたが、まだベタ打ち状態なので文章色々おかしいです。すみません。
    進捗サンプル 人間は、嫌な記憶の方が鮮明に残りやすいらしい。どこかで、そんな話を聞いたことがある。
     だから、だろうか。
     ルカが家に来た日のことは、今でもよく覚えている。
     
     黒いランドセルを背負い、俺の両親に付き添われ玄関に佇む幼いルカは、俯きがちに申し訳なさそうな顔をしていた。
     シン……と静まり返った玄関は、扉一枚を隔てて外の世界から切り離されてしまったように、冷たくて重い空気が漂っていた。
     ほんの数秒前、扉が開いていた時に見えた外の世界は、春の日差しが地面を暖かく照らしていた。柔らかな風が木の葉を揺らし、遠くから小鳥の鳴き声が聞こえてくるような、そんな麗らかな景色が広がっていた。
     それなのに。扉を閉めただけで、ここだけがその世界から取り残されたみたいに重く、重く、沈んでいる。まるで誰かが泣いたあとみたいな、冷たい空気だった。
    3840

    はさみ

    DONE思いつくまま書く雑利の続きで雑利になるルートのさわりができたのであげました!
    できたら支部にまとめる予定です

    雑さんが自覚して利くんを落としに行く決意をするところまで
    タソの皆様の口調が迷子ですすみません

    全年齢
    利くんいませんが雑利です
    思いつくままの雑利 ④ 「組頭。戻りました」
     「うん」

     今日も今日とて有休をとって忍術学園の土井半助へ挑みに行っていた諸泉尊奈門がタソガレドキ忍軍詰め所に戻ってきたのは、申の刻に差し掛かる頃。
     この時刻に帰ってきたということは、土井の仕事が忙しく果たし状を受け取ってもらえなかったパターンであろう。水筒に刺したストローで甘い水を飲みながら、組頭と呼ばれた雑渡昆奈門はぼんやりと身支度をほどき始めた彼の後頭部を眺める。

     尊奈門の頭巾の結び目のあたりに蝶のような黄みがかった紙がひらひらと揺れている。
     
     「ねえ尊」
     「はい、なんでしょう」
     「頭のそれ、だれから?」
     「……?あ!」
     
     忍者であるからくっつき虫などはつけていなかったが、尊奈門は何故か頭巾の後ろの結び目に小さく折りたたんだ文を携えていた。ご丁寧に落ちないように針で刺してある。もがいて取れなかった尊奈門を落ち着かせ、そっと抜き取る。文を開いて検めるとここ最近見慣れてきた文字がつづられていた。
    4907