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    はなだ けい

    DONEお付き合いしてるヴィクと司令ちゃん。
    ヴィク→(→→→→→)←←←←←←司令なお話です。
    頭空っぽにして読んでください。
    【ラヴミリ展示】新雪色の朝を、きみと 深い眠りから不意に意識が覚醒して、それでもやはり重たい瞼を開けば、近い窓にかかるカーテンの隙間からは朝を待ち白む光が薄ぼんやり差し込んでいた。
     昨夜の疲労を未だ抱える体とはいえ、一度目覚めてしまった頭は怠惰な二度寝をそう簡単には許してくれない。意味もなくひとつ寝返りを打てば、ベッドサイドに背を預けながら本を読むヴィクターさんの熱が意図せず体に触れる。なんとなくもの寂しい時分に己以外の体温がしたたかに感じられて、じわりと湧き出すような安心感を覚えた。

     ――ショートスリーパーである彼とは当然、夜という長い時間の使い方は違ってくる。そのため普段ならばそれぞれの都合で『おやすみなさい』をして各々休息をとるし、それに異論もない。けれど、例えば熱を分かち合った夜だとか、単に私がねだってそれに付き合ってもらった時だとか。同じタイミングで床に就いたとしても必ず先に眠ってしまう私を律儀に見届けてくれるヴィクターさんは、その後布団を抜け出すでもなくタブレット端末で論文を目を通したり、時には小説を読んでみたりと、短い眠りにつくまでの時間を独り過ごしているようだった。
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    dressedhoney

    DOODLEツンケンデヴィンがロジェールに絆されるまでの話。
    Pixivに投稿済みのものと同一です。
    前半がデヴィロジェで後半がダリロジェ。
    多分Dロジェの道が違えずゆくゆくはロジェールが双子を同時に覚醒させる方法を解き明かす世界です。
    加えてDとロジェールが正反対に描写されているのならロジェールは仲の良くない兄がいたのかもな~という設定の下書かれています。
    つまり好き勝手書いています。大丈夫な方のみどうぞ。
    瞼裏の憧憬 Dが物言わぬ姿となり、二日が経った。色素の薄い柔らかな髪が、閉じたままの白い目元に掛かっている。傍に腰を下ろすロジェールは、グローブを外した手の甲でそっと血の気の引いた頬を撫でた。
     ――死んだわけではない。円卓のベッドに横たわる体は小さく上下していたし、触れれば僅かに温かかった。眠っている。彼は丸二日、昏々と、深い眠りに沈んでいる。細く長い溜息と共に、尖り帽に垂れる輝石が揺れた。
     切っ掛けは二日前の地下墓での出来事だった。狭い通路でインプとやりあっていたあの日。罠を挟んで牽制しあっていたが、悪鬼の投げたガラス片が近くの石像を倒し、カチリと嫌な音を鳴らした。予想外に発射された数多の槍は敵を殲滅し、残った数本がロジェールに迫る。それをDが咄嗟にかばったのだ。矢程度なら鎧で防げたが、生憎と地下墓の守りは甘くない。
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