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    ウィル

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    DONEヒント①二人の誕生日の合計
    ヒント②サークル向けツイートにて
    Drink in moderation.ぐらぐらと不安定に揺れる体をそっと抱き上げて、雪の中の街を歩く。なんとなく、悪ふざけがしてみたくなったのだ。ちょっと雰囲気のいいバーに行って多分私も少しテンションがおかしかったことは想像に易い。そんな席で隊長のおごりで普段なら手を出さないウィスキーを飲んだ。いわゆるミードと呼ばれる酒の中でも少し度数が高く、辛口のそれはロックで飲んでも口の中で芳醇な香りが広がり見た目も美しい黄金色で視界も楽しませてくれる。前から一度飲んでみたいと思っていた酒だった。思っていた以上に飲みやすくて、酔いが回りすぎないようにチェイサーを入れるのを忘れるほど。久しぶりに、町の中で事件が少ない日だった。せっかくだしどこかへ出かけないかと誘って皆でダイナーに行って語り合ったり、ドライブをしたり。充実した日の最後がバーで一杯、なんて最高じゃないかと笑いながら酒を頼んで。ふと隣に座っていたももみさんが私の手元をまじまじと見ていることに気づいた。11歳という年齢である以上、お酒を飲ませるのはよくないことだというのは重々に知っている。けれど、まぁ私も酔っていたものだから、飲んでみますか?なんて聞いてしまって。
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    DONEフォロワーさんのイラストからネタをおかりしました。ハロウィンの人体発火現象でウィルが火傷をしていた世界戦。セリフもお借りしています。
    引き連れた傷痕「隊長、先ほど斎藤さんがいらしたんですが」
    「あぁ、なんだウィル」
    「この間のですね…」
    マスクをつけたウィルが隊長と話している。口元を大きく隠すそれはウィルの綺麗な顔を隠しててあんまり好きではないんだけど、そのマスクの下から覗く爛れた皮膚を隠すためだって知ってるから何も言わない。あれは、ハロウィンの日あたしを庇って負った火傷。変なやつに地下で襲われて、あたしも頑張って戦ったけど追いつめようとしたら火を放ってきて。ウィルが焦ってあたしを呼ぶ声が聞こえたと思ったら気づけばウィルは火に包まれていた。びっくりして、声が出なくて、体が動かなくて、でもこのままじゃウィルがって思ってたらチュー子がウィルを連れて行ってしまって跳ねるように走り出した。あたしがいるのに何で連れていくんだって、頭の中が真っ白になって思い切り怒鳴ってウィルを取り戻して手当して。その時は暗いのもあって気づけなかったんだけどあとで病院でウィルを見たとき、顔や、体のあちこちにやけどの跡が残ってしまっているのに気づいた。
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