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    オメデトウ!

    住めば都

    DONEばーせか2023秋、開催おめでとうございます!
    展示作品です。楽しんでいただけたら嬉しいです。

    ボスキ夢。両片思いの二人がすれ違って傷つけあって、仲直りする話。
    明確な言葉はないけど、今のところボスキさんは十分のようです。

    ボスキさんお誕生日おめでとう! あなたは「執事として魅力がない」ってよく言うけど、そんなことは全くないよ!とても魅力的なひとで、自慢の執事です!
    愛の言葉にかえて 入浴を終え、さっぱりした気分で二階の執事室へ戻る途中のこと。ボスキは階段を登りきったところで、主人の寝室から小柄な人影が出てくるのに気づいた。無意識に口角が上がる。かつて負った怪我のせいで片目しか見えていないボスキだが、彼女の姿を見紛うことはないという自信があった。
     声をかけようとして自分の服装を思い出したボスキは、登ってきたばかりの階段を数段降りた。羽織っただけのシャツのボタンを、可能な限り急いで止めていく。
     主人が屋敷で生活を始めたばかりのころは、風呂上がりに上半身裸のままうろついて、気まずそうな顔をさせたものだ。さすがにまずいかと思い、最近は脱衣場を出る際にシャツを羽織るようになったが、暑いのと面倒なのとで、前を閉めずにいることが多かった。
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    雨月のぽいぴく

    DONEUnderfellお誕生日おめでとう!
    特別な日のほんの短いひとときの話。
    ※モブ少女視点
    迷子ふたり、ベンチにて あーあ。本当に、本当にツイてない。
     疲れきった足を投げ出して、私はとうとうベンチに座り込んだ。重たくて仕方なかったキラキラのパンプスを、思い切ってえいっと脱ぎ捨てる。今日下ろしてもらった時はとっても素敵に見えたこの靴に、こんなに足を痛めつけられるだなんて思わなかった。靴下をめくると、自慢の白い肌にはくっきりと赤い痕が残ってしまっている。もう、本当にうんざり。
     重たい身体をベンチに預け、脱いだパンプスのストラップに足指を掛けてぶらぶらさせる。こんな姿、ママが見たら「お行儀が悪い!」ってカンカンに怒るんだろうな。でも肝心のママはどこにも見当たらない。
     街はどこもかしこもハロウィーンの準備で大賑わい。見渡す限りの人、人、人、あと時々モンスター。これだけ人がたくさんいるのに、わたしのママとパパだけが見つからない。ちょっとだけ、そうほーんのちょっとだけ、さっき通った店先の可愛らしいジャックオーランタンに目を奪われている間に、すぐそこにいたはずの二人の姿を見失ってしまった。今日はせっかくの誕生日なのに。どこに行っちゃったのよ。ママもパパも。
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