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    ジャン

    ゴンサン=カッショクスキー

    DOODLEオシュロル いのち
    毎回スクショ貼り付けないで小説設定にすりゃあいいんじゃんっていう
    エルヘイム行く前までで想定してます
     ロルフが黙祷していた。あれ、今日はこいつ動物を狩っていなかったはずだけどなあとオーシュは密かに気になった。というのも、以前オーシュが鶏に変化した時のことだ。しれっとロルフが夕食に鶏を出してきたので気分が悪いだろうと突っかかったことがあった。その時に命をいただくことを意識するのは悪いことじゃないとロルフは言ったのだ。
    「お前は鶏になって、鶏の命の重みを感じるようになった。だが残してしまっては命をいただいてしまった鶏に申し訳がない。だからきちんと感謝して食べるんだ。どうしても後味が悪いなら祈ればいい。それが鶏への礼儀だ」
     いただきます。ごちそうさまでした。ロルフが毎度律儀にやっていることもその一つだと言う。オーシュは言われた通りにきちんと食べ、供養塔がないので天幕で静かに祈ってはみたが、しばらくは胃の中のものに不快感を感じずにはいられなかった。(吐いたら鶏に悪いよな)と左向きに寝転ぶことで胃の不快感が収まるのを待った。寝れる気にはしばらくなれなかったのを覚えている。
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