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    スペル

    🥗/swr

    DONE2018/05/06 過去作投稿
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    エンディング後、インヴィディアとスペルビア間で祝宴が催されたという設定の話。
    カグメレというよりメレカグっぽい話です。
    以前書いた『Peafowl』より少し前の時間軸イメージですが、『Peafowl』を読んでなくてもお読みいただけます。
    やや後ろ暗いです。(2022/07/07)
    あなたにふさわしいひと「……やはりこのような格好は慣れないな」
    やや覚束ない足取りで歩いていたメレフが、居心地悪そうにぼやいた。はぁとため息をついて立ち止まり、高いヒールの靴を履いた己の脚先を伸ばして眺めているメレフの元に、カグツチが歩み寄る。
    「脚が痛みますか?」
    そう言ってメレフの肩にそっと手をかける。伸ばされた脚先に視線をやると、その踵あたりがやや赤くなっているのが見えた。
    「そうだな……少し。さっさと着替えてしまいたいよ」
    メレフはそう返すと爪先を眺めるのをやめ、一つ苦笑を見せて再び歩き始めた。その彼女をカグツチも追う。

    その日はインヴィディアの賓客を招いての盛大な祝宴が催されたのだ。祝宴はインヴィディアとの正式な国交回復を記念して行われたものだった。生まれ変わった世界では以前では考えられなかったようなことが次々と起こっていた。大昔から犬猿の仲で小競り合いばかりを続けてきたインヴィディアとスペルビアも、空前絶後のアルストの危機を乗り越えた今では共に手を取り合い歩み寄る姿勢を持とうという考えが広まりつつあった。
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    アロマきかく

    DONEクソ樹液で爆死したやつを殴りに行くだけの話。

    コービン君はどう足掻いても胃痛がマッハ。スペルややこしいなきみ!
    人を殴るなんて初めてだろうしゲンコツプルップルで予備動作でかすぎ、呼吸と踏み込みでバレバレ。
    方や裏路地暮らしで荒事もしてきただろうからの無限残機による経験の差。内心止めようかそのまま食らってやろうか迷ったけど身体は迷えなかった。
    あと体躯と力のギャップ萌え。黄金狂の身体能力補正込み。
    A.T.N.G. alt Side : Corbinian――今日収容されるのは確かツール型ですね。うん、間違いない。大抵のツール型は観測にさほど時間を割かれないとはいえ、その効果は実際に見るか情報の開示でしかわからない以上、油断は禁物。
     どうせどっかの誰かさんが率先して使いに行くでしょうし、管理人もそれを承諾するでしょうし、僕達が口を挟む隙さえ与えてくれないのでしょうね。
     ならば、『彼』が変な気を起こさないようにしっかり気を配っておかないと。……と言うか、変な気しか起こさないというのはもう重々承知していますけど。まったく、管理人のメンタルを気遣いたいならその特攻癖からどうにかしないといけないのを、解っているんですかね。
     ……多分解ってないんでしょうね。捻くれてるくせに真っ直ぐすぎて、器用なんだか不器用なんだか。僕達より何倍も、何十倍も『生きて』きて、人生経験が豊富かと思いきや目的のためにはひたすらに我武者羅すぎて、危なっかしいにも程があります。
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    nemurinekomaru

    PROGRESSロナドラ♀里帰り出産の続きです。ノスのお城に着きました。
    ちょっと短めですが、続きのノス視点はそれなりに長めです。
    というかノスの名前のスペルが分からなくてちょっと困ってます。
    冷えた指先とチェリーボーイ Draluc ノースディンの城に着いた途端、あまりの冷気にまず足の先から砂になった。まだ形にもなっていないロナルド君との赤ちゃんにどんな影響が出てしまうのか分からず、根性でどうにか手足だけに留めていればしっかりと暖房の効いた部屋に連れていかれ、ベッドに上に降ろされた。まあ、幼い私が少しでも死ぬようなことがあれば同じように殊更丁寧に扱われていたので、少しの懐かしさを感じてしまう。
    「……少し、待っていなさい」
     普段よりずっと固い声がそう言って扉を開けて部屋から出て行ってしまった。扉が閉まるまでのほんの僅かな時間であったのに冷たい空気が廊下から流れ込んできてしまい、それに驚いて耳の先が少し砂になってしまった。
     私を置いていったあの人はとにかく不機嫌だったのだろう。部屋を出る前はとにかく無言で、私を寒さで死なせないために事前に用意していたらしい毛布で私を包んでから、真っ白いそれなりの大きさのテディベアを私に抱かせていったのだ。
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