[狛日] The Fool 番外 (if) 分別後的兩人[ABO paro]1.
我覺得自己是世上最幸運的人。

爸爸是跨國公司的分區總經理，媽媽在生我之前是大型醫院的護士長，但我出生後便辭職成為家庭主婦，把家打理得整整有條。

我的爸爸長得非常好看，我甚至覺得電視的明星都沒有爸爸好看。爸爸有著一頭如火炎般隨風飛揚的白髮、高佻的身材跟帥氣的外表，嘴角總是帶著微笑，一臉溫和有禮的樣子。每當學校的老師及同學們的媽媽知道爸爸會來時，她們都會打扮得漂漂亮亮，圍在爸爸身邊，熱情地跟他聊天。就連平時一臉凶神惡煞、被我們在背後叫她 「母老虎」的訓導主任，在爸爸面前所有的威嚴都消失了，變得猶如一隻小貓般溫柔，說話輕聲細語，讓人差點忘記她昨天才大聲指責上課期間打瞌睡的同學。

爸爸不僅外貌出眾，還因為喜歡看書而懂得很多。無論我問他什麼問題，都彷彿難不到他般，馬上就能回答。因此我也變得喜歡閱讀，我有空便到爸爸的書房找書看。他的藏書種類繁多，無論是科學、文學還是歷史，都能在他的書架上找到。正因如此，我的成績突飛猛進，老師們常常稱讚我比同齡人懂得更多，這讓我感到無比自豪。

こがれた先に、火がひとつ、揺らめいている。空に輝く星のように。
その光に導かれるように手を伸ばしてみても、予想していた通りに光には届かずに指先が空を掴むだけで、改めてあれがどうしようもなく遥か遠くにあるのだと理解する。
手を伸ばす前から、あれが容易く手の届く様なものでは無いとファウストは勿論知っていましたが、それでもあまりにも美しいものですから、どうしようもなく手を伸ばさずにはいられなかったのです。

道具を自ら作り出し利用する生物は多く存在しますが、火を使う生物は人間だけなのです。人間は火を手に入れた瞬間から、他の生物とは比べ物にならないほどの繁栄を手に入れてきたのです。ですから、人類にとっては火こそが知恵の実であるとも言えるでしょう。

入れ筆はT「君って公文書に姓を書かないんだな」
　書類の端に綺麗な筆致で書かれたサインを見ながら、ライオスはまるで今気がついたかのように呟いた。
　いや、興味のないことにはとんと注意を払わないこの男のことだ。実際今まさに気がついたのかもしれない。
　地方によっての例外はあるものの、大抵のトールマンは親から受け継いだ姓を名乗るものだ。例えばライオス・トーデン。トーデン家は爵位こそなくとも、代々北方の小さな村で村長を務めてきた格式ある姓である。
　執務室の机を前に、ライオスがしげしげと見つめている書類の署名欄にはただ「カブルー」とだけ書かれていた。
「ミルシリルの養子ということでトール家を名乗ることは一応許されているんですが、どうもしっくりこなくて」