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    チャント

    hatodam_mini

    DONE以下の要素があります。
    なっちゃんさっちゃんは双子の兄弟/さっちゃんと翔ちゃんは恋人で同棲中/さっちゃんがド・ブラコン
    さしょ〜の日おめでとう
    Sweet butler(砂翔)「うわ〜……すげえ似合う……」
    「もういいか?」
    「いや、待て。前髪アレンジしたい。編み込みとオールバック、あ、分け目変えてもいいかも。お前、どれがいい?」
    「どうせどれ選んでも全部やるんだろ。好きにしろ」
     ふん、と鼻を鳴らしてソファーに踏ん反り返る砂月は、態度だけは通常運転だ。
     だけど、そんな砂月が今纏っているのは黒の燕尾服。しかもモノクルのおまけ付き。
     これは砂月の双子の兄貴・那月が少し前ドラマで使っていた衣装……のレプリカだ。那月が役作りのため、常に燕尾服を着て生活をしたいと言い出し、それを弟のこいつが手製したんだ。そう、手製だ。モノクル含めて。
     砂月は那月のためになるならどんなことでもやる男で、しかも未経験のことでも那月のためなら短期間で習得してしまうという破格の才能を持っているせいで、何でもできると言っても過言じゃない。ただし、那月絡みでないとやろうとしないから、砂月のすごさを知っているのは、多分那月と『一応恋人』の俺だけだ。
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    さかみや(鉢植え)

    DOODLE断面魚ちゃんとダンテのイチャイチャ夢デート(謎空間)
    ㅤこぽこぽと。青と赤の泡沫が私を呼んでいる。


    ㅤ最近不思議な夢を見る。頭が時計の私のいったいどの部分で夢を見ているのだろうという疑問はあったが。

    ㅤ夢見るそこは淡く煌めく海の底。温度を感じない海水に全身を浸しながら、私は大きな影に包まれている。鏡ダンジョンや鏡鉄道で邂逅する首の無い魚(いやあれは魚なんだろうか、手指とか、腹部の袋の中の何かとか。幻想体に普通の道理を期待するのは無駄なんだろうけど)、断首魚と呼ばれている生き物が、私を大きな手でそうっと掬い上げ、頬擦りでもするように生々しい断面を寄せてくる。人間に愛玩される小動物はこんな気持ちなんだろうか。
    ㅤ夢に見る魚の大きさは一定しない。私より少し大きいくらいの体長なこともあれば、私を掌で包んでしまえるくらい巨大なこともある。しかし大きさがどうであれ、それは何故か私に対し敵意を向けることはない。比較的小さい時には全身でうりうりと懐かれ、今見ている夢のように巨大な時には大事そうに抱えられる。今までまみえてきた経験からすると、囚人たちをそうしてきたように私なんてぺちゃんこにされそうなものなんだけど。
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