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    テンション

    まる@雑多

    DONE2020年5月に書き始めて未完のまま放置していたものを、この前発掘して、2023年のいま完成させたシエウノ小説です。
    2020年の私が途中まで書いているのですが、まあシエテがめちゃくちゃ可愛い。いや、シエテが可愛いのは世界の真実ですが、今の私からこのテンションのお話は出てこないなあと思います。可愛いシエテしかいません。
    頑張って可愛いままに終わらせました。そのつもりです。不穏なことは一切無いです。
    予期せぬ告白の余韻 シエテが、ウーノに最初に好きだと気持ちを伝えたのは、酒の席だった。


     二人で街のバーに入って、隅のテーブル席に座り、情報交換をしながら酒を楽しんだ。
     シエテも酒に強いのだが、ウーノは所謂ザルだ。その小さな体でよくもまあそんなに飲むものだと思う。
     久しぶりに二人で酒を楽しんだせいか、シエテは少し理性が緩んでしまっていた。だから、楽しく酔っ払った結果、楽しく気持ちを告白してしまった。
    「ウーノ。俺ね、ウーノが好きなんだ」
     シエテが頬をゆるゆるにしながら伝えると、ウーノはほんの少し驚いた顔をしたものの、「それは嬉しいね」とまるで子どもに対するかのように微笑んだ。この時点で冷や水を浴びせてくれればよかったのに、と翌朝のシエテは思う訳だが、このときのシエテは単なる酔っ払いであった。ウーノが微笑んでくれたことが嬉しくて、彼の片手を取って、その手の平にちゅっと口付ける。そのまま舌を出して、ペロリと舐めた。僅かに汗の味がする。
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    DONE有菊
    現パロ、泥酔テンション菊田、恋人が好きすぎる38歳
    あまくない夜と、あまい明日 スイカの入浴剤を見つけた。
     赤と緑のポップでかわいらしいパッケージ。つい手に取ってそのままレジへ向かったのは、きっとアルコールのせいだと思いたい。飲みすぎた肝臓を労わる粉末剤と、愛するクソブラック弊社の激務に備えたエナジードリンクを3本。そういや切らしていたなと思い出したLサイズのゴムに加えて、キュートなスイカの入浴剤1パックを置いたレジ台を前にして、俺こと菊田杢太郎38歳はふいに思う。
     飲みすぎて足元がおぼつかないにも関わらず、これからスイカの甘い香りを漂わせながら誰かとしっぽり頑張っちゃうつもりの見栄っ張りな酔っぱらい中年男。というラインナップになっている気がする。ちょっと恥ずかしい。
     珍妙な客と頻繁にエンカウントする夜のコンビニ店員から見れば、俺なんて記憶にも残らないだろうし、そもそも客が買うものに大した興味もなければ、そんな下世話な想像を膨らませることもないだろう。自分でも自意識過剰だとは思う。しかし、一度そう考え及んでしまったら恥ずかしさが止まらなくなる。そんなつもりじゃないんだと言い訳をしたいが、それこそ珍妙な客としてランクインするだけなので止めておく。これまたアルコールの力で、店を出たら早急に忘れることにしよう。頼むぜ黒霧島。ボトル4分の3の威力を見せてくれ。
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