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    デモ

    zeppei27

    DONE何となく続きの主福で、清い添い寝を終えた朝に二人で湯屋にお出かけするお話です。単独でも読めます!
     好奇心が旺盛な人間は、純粋な気持ちで夢中になっているうちに地雷を踏むことがままあるでしょうが、踏んで爆発する様もまた良い眺めだと思います。

    前作>
    https://poipiku.com/271957/10317103.html
    もみづる色 情人と添い遂げた後の朝とは、一体どんなものだろうか。遥か昔の後朝の文に遡らなくとも、それは特別なひとときに違いない。理性の人である福沢諭吉も同様で、好きになってしまった人と付き合うようになってからというもの、あれやこれやと幾度となく想像を巡らせてきた。寄り添い合うようにして行儀良く寝たまま起きて笑い合うだだろうか?それとも、決して隙を見せることのない隠し刀のあどけない寝顔を見ることが叶うだろうか。貪られるのか貪るのか、彼我の境目を失うように溶け合ったとしたらば離れがたく寂しいものかもしれない。
     では現実はどうであったかというと、諭吉は窮屈な体をうんと伸ばしてゆるゆると目を覚ました。はたと瞳を開き、光を捉えた瞬間頭をよぎったのは、すわ寝坊したろうかという不吉な予感だった。味噌汁のふわりとした香りが空きっ腹をくすぐる。見覚えのない部屋だ。己の身を確認すれば、シャツと下穿きだけという半端な格好である。普段は米国で入手した寝巻を身につけているのだが、よそ行きのままということは、ここは出先なのだろう。それにしたって中途半端だ――
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    いしえ

    PAST趙呂の全年齢。いちばん気に入っているのが[エンプティ・~]。少しでも趙呂の多様性の生態展示になれば幸いです。詳細は本文内キャプションにて!
    ・[ネームプレートとネームカード]
    ・[頭痛くんの頭痛のタネ/趙呂+頭痛くん]
    ・[寒天培地に愛をこめて/趙呂(+呂親子少し、余化と飛刀の要素一瞬あり。微エロ)]
    ・[エンプティ・ネスト、ハッピー・エンド]
    趙呂全年齢4作まとめ(微エロ要素含むものもあります)[ネームプレートとネームカード]

    (キャプション)
    呂岳の名札と一人称、趙公明が彼(ら)の戦いをうつくしいと評しながら暗く下賤とも形容した理由について。
    幼少の呂岳を趙公明が拾って名付け、その出会いの記念日を毎年祝っている設定です。
    性行為ほのめかしあり。
    最後に一文、馬元を趙公明が名付けた設定をさらっと入れてますが、ここは呂岳が名付けるかちょっと悩みました。
    初出2023/1/15しぶ
    (キャプションここまで)





    「ねえ、呂岳。僕の、かわいい所有物。前から思っていたのだけれど――キミの、その、一人称。この僕のモノだと言うのに、キミがへりくだる必要が、どこにあるんだい?」
     それは決して責めるというふうでなく、ただただ純粋純然たる疑問視。ただ、問いかける。対話がしたいのだと正しく酌んで、呂岳は、真っ直ぐ返す。
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