ヌメロン
so_fte7
PROGRESSSF風銀河眼組の進捗と尻叩き用ヌメロンコード後
『月面から帰還したはずの天城カイトのDNAが一致しないSF風if世界線』
※ミザカイ・カイミザどちらも含みます
※宇宙についてなど諸々は素人の知識故に、
間違い等などあると思いますがご了承ください
・プロット段階なので随時加筆修正有
・そのうち本に出来たらいいな~~~
【ミザカイミザ】タイトル未定人は願いを語るとき、誰に受け取ってほしいのだろうか。
さしずめそれは、ため息の如く自然と出てしまった泥にも似て、もしくは、恋焦がれた末の灰なのかもしれない。それを知るのは、いつになろうか。
月の輪郭に、オレは抱かれていた。嫋やかに、冷たく、寂しい。
孤独ではない気はした。だがそれを保証するものは、誰一人として居ない。
眼を覚まさなければ───漠然とした、朝起きるように自然と夢の微睡の中で掴む意識のように、手を、どうにか。
天城カイトは、そうしたかった。
だが、彼の腕は上がらない。まるで己の体ではないような、鋼鉄の檻に魂が詰め込まれたかのように。指を象る感覚も、腕を持ち上げようとする筋肉の軋む熱も無い。
ましてや、己が今見ている瞼の裏は、果てない闇の先なのか、それとも遠い遠い記憶の先なのか。
5459さしずめそれは、ため息の如く自然と出てしまった泥にも似て、もしくは、恋焦がれた末の灰なのかもしれない。それを知るのは、いつになろうか。
月の輪郭に、オレは抱かれていた。嫋やかに、冷たく、寂しい。
孤独ではない気はした。だがそれを保証するものは、誰一人として居ない。
眼を覚まさなければ───漠然とした、朝起きるように自然と夢の微睡の中で掴む意識のように、手を、どうにか。
天城カイトは、そうしたかった。
だが、彼の腕は上がらない。まるで己の体ではないような、鋼鉄の檻に魂が詰め込まれたかのように。指を象る感覚も、腕を持ち上げようとする筋肉の軋む熱も無い。
ましてや、己が今見ている瞼の裏は、果てない闇の先なのか、それとも遠い遠い記憶の先なのか。
水無月
DONEクリスイメージピアス〜最後まで展示を躊躇ったシリーズ④〜こちらも、クリスそのものではなくクリスの台詞からのイメージなので。
科学者=現実の体現者クリスがヌメロンコード=神の力に仲間の蘇生を祈ったという矛盾がとても好きです。現実的なロケットには金属の星、精神的な天使にはクリスタルの星を使っています。
フォドン
DONEヌメロンコード後、図書館で出会うハルトとミザエルのお話です。CPや注意書きのないお話を目指しました。
それでも幻覚なのでいろいろご了承ください。
レミニセンス ハートランド市立図書館――
それは世界各地から本を収集し、保管するための施設である。遊園地のように賑わっているわけではないものの、遠方からこの図書館を目当てにハートランドを訪ねてくる者も多い。
その施設の入り口の前で、天城ハルトは思わず足を止めた。
ハルトの視界に入ったのは、風に揺れ、キラキラと輝く金色の長髪。彼の兄である天城カイトのかつての宿敵、ミザエルだった。
だがハルトが立ち止まってしまったのも、通りすがりの通行人たちがチラチラと彼に目をやるのも、その美しい髪のせいではない。彼の周囲の空気が、異様に澱んでいたためだった。
ミザエルは入館手続きをしようと、ロボット端末を操作しているところである。慣れない手つきでタッチパネルを押していくミザエルだったが、手続きは一向に完了する気配がない。そして数分間の格闘の果てに、無情なアナウンスが端末から流れる。
7301それは世界各地から本を収集し、保管するための施設である。遊園地のように賑わっているわけではないものの、遠方からこの図書館を目当てにハートランドを訪ねてくる者も多い。
その施設の入り口の前で、天城ハルトは思わず足を止めた。
ハルトの視界に入ったのは、風に揺れ、キラキラと輝く金色の長髪。彼の兄である天城カイトのかつての宿敵、ミザエルだった。
だがハルトが立ち止まってしまったのも、通りすがりの通行人たちがチラチラと彼に目をやるのも、その美しい髪のせいではない。彼の周囲の空気が、異様に澱んでいたためだった。
ミザエルは入館手続きをしようと、ロボット端末を操作しているところである。慣れない手つきでタッチパネルを押していくミザエルだったが、手続きは一向に完了する気配がない。そして数分間の格闘の果てに、無情なアナウンスが端末から流れる。