ガルグ＝マク小っちゃいものクラブ展示クロヒル編　いつか見た光景がクロードの眼前で再現されていた。ヒルダさん！と叫ぶマリアンヌは隣にいるはずなのに、彼女の声が遠くから聞こえたような気がする。今回は敵将の前へワープした際に起きた事故だ。ヒルダより先に前衛としてワープで放り出されていたローレンツが慌てて空中にいた彼女を受け止める。手足の長い彼だから幼女の姿になったヒルダに手が届いたのかもしれない。桃色の髪は頭の後ろでひとつに結い上げてあるが少し乱れている。
　すでに転送魔法の魔法陣に囲まれていたクロードは何一つなす術がなく、ただ、その光景を見ているしかなかった。咄嗟にヒルダを受け止めてくれたローレンツには感謝の言葉しかない。
　ヒルダと違って頭身はそのままで敵将の射程範囲内に移動できたクロードはフェイルノートを引き絞った。ローレンツが小さなヒルダを守りながら長時間戦うことは難しい。増援を呼ばれる前にクロードが一撃で敵将を倒す必要がある。

遠い昔に、指でほおをトントンしたらキスをするのよとグラヴィーに教えるヒルダ。そのことをずっと覚えていたグラヴィー

ご都合設定でティンクル☆スターに遊びに来たヒルダ。考え事をしているときに、うっかりポプルたちの前でほおトントンの癖が出てしまい、たまたま近くにいたグラヴィーがポプルたちの前で大胆にもヒルダのほおにちゅっ
ひゃあ～とポプル真っ赤になって飛び上がる、あわててポプルの目を塞ぐが間に合わずキャアと赤面リアナ、まさかグラヴィーがそんなことをするとは思わずアルびっくり、父の愛妻家？な一面にラルガス唖然、ウィルだけ口笛吹いて「やる～」と煽る

別の日ポプルが考え事をしているときに無意識にほおトントンしてしまい、なにやら視線を感じて見上げるとグラヴィーとばっちり目が合う。真っ赤になって「違うよ！　そういう意味じゃないです！」と手足バタバタあたふたするポプルにグラヴィーは一度首をかしげ「なにを狼狽えている。あのようなことはヒルダにしかせぬ」と言って去った。ポプル、父の意外な一面にポッと照れたままへたりこむ。