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    ファティマ

    ヨキ野郎

    MAIKING36時間で12騎ネタをやりたいがためにちまちま書いたF/S/Sパロのイデアズ①
    MHマイトのイデアがハーツラビュルに訪れたその日は、父が育てたファティマ・アズールのお披露目で、という話。
    最初にちょっと流したとこ含めて推敲したとこまで。

    ・新設定には未対応
    ・ご都合独自設定
    ・なんでも許せる方向けでひとつ

    --------------
    永遠は、夢の中にだけ。


    日が昇る前の荒野を、黒鉄の城が疾っている。
    モーター・ヘッドと呼ばれる巨大人型兵器が、国家間の交渉における人民の名代として戦場を駆けるようになって久しく、さほど珍しくもない光景になった。
    漆黒のカラーリングに青いカラー・シグナルを備えたそのモーター・ドーリーには、ほとんどがそうであるように、人型複座式兵器が一騎と、人型生命体がふたり。


    MHマイトの朝は早い――。
    脳内モノローグを入れながら、イデアは固いソファの上でむくりと起き上がった。展開しっぱなしのモニタが薄暗い部屋で製作途中の設計図を光らせていて、朝日よりも先にそれを浴びる。
    朝は早いと言うより、朝方まで作業して昼寝る、のほうが正しい。いい加減ベッドをここに置いたほうがいいだろうか。
    泥のような眠りの中、夢を見ていた気がする。中身はまったく覚えていないのに、意味もなく急かされているような心地になって、イデアは二度寝もせずにのそりとソファから立ち上がった。

    「あれ、おはよう兄さん。もう起きたの?」
    「ンー……白雪ちゃんの新ベイルの設計、まだいじりたいとこあっへ……」
    洗面ブースでよろよろ歯を磨きなが 7590