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    フライ

    BMB_hatomaru

    SPUR ME27階時代の譲テツで、テツ後天性女体化小説です。①は全年齢ですが、これからR18シーンが入る予定なので、18歳未満(と高校生)の閲覧を禁止します。
    トンチキな話ですが、文体は固めです。ハマーが傷つく、カズテツ要素あり。ご注意ください。
    ⑤くらいで完結する見込み。
    2024/5/26 COMIC CITY大阪にて本としてオフラインで発行予定です。
    webに全文公開予定はありません。
    ドクターテツ、女子高生になる。①『ドクターテツ、女子高生になる』



    和久井譲介は正真正銘男子高生であるが、身元引受人である真田徹郎ことドクターテツは、女子高生なんかではない。
    しかし、今目の前にいるテツは、女子高生としか言えない。
    譲介は目の前の景色に、言葉と思考を失った。

    …テツと譲介は三十一も離れている。親に捨てられた譲介は親の顔も年齢も知らないが、今も生きているのなら、親とテツの年齢は近くておかしくはない。テツは親、譲介はその子供。そのくらいの世代の差がある。
    テツは、厳めしい表情が多い。整ったその細眉の尻は鋭角と作って上がり、しかめっ面が基本である。切れ長の目に黒い光と熱が籠って、禍々しいなにかを孕んでいる。笑う時ですらそうだ。少なくとも、明るくはなく、柔らかくもない。そういう表情が常なのだ。
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    肝缶ω

    DONEドラちゃんはヒナちゃんのこと、完全に「私の」ムーブしてるだろ!ってとこが好きなんですが、実際血とかもらってなさそうだよな。と思って書いたドラヒナ(未満)です。

    フライングですが、ヒナちゃんお誕生日おめでとう!!
    強く美しい私のハムスター(さぁ、そろそろやってくる頃だ)

     トンチキ吸血鬼が騒ぐにはまだ最繁時とは言えない時間帯。言わば、吸血鬼にとってもそれを取り締まる吸対や退治人にとってもウォーミングアップタイム。いつものように、外はサックリ、中はしっとりと焼き上がった極上のクッキーが並ぶ皿が二枚。そのうち一枚を使い魔であるジョンの前に置いたドラルクの予想通り、勢い良く床板に擬態した出入り口が開く。床下から赤毛の少女が期待に満ちた顔で飛び出してきた。
    「クッキーの匂い!!…ではなく、ドラルク!監視に来たぞ!」
    「いらっしゃいヒナイチ君。用意してあるよ。」
     もうとうの昔に、その体裁は意味をなさなくなっているはずだ。
     と、ドラルクは部屋中の甘いバターと砂糖の匂いを押しやる地下の空気に、何やらひどく…美味そうな香りが微かに混ざるのに気が付いた。見ると、床板を持ち上げる彼女の右手首。制服下のブラウスから医療用パッドが微かに覗いている。
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