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    ボッチ

    あもり

    DOODLE6話配信まちのため、怯えつつも書きたかったのでかきましたのエラスレです。
    エラン視点。
    エランくん、人道的な扱い受けてないだろうな〜と思っていたので、わりと扱いがアレです。いちおう頑張ってマイルドにはした。
    エランくんから見た、一人ぼっちからふたりぼっちへの期待の話です。エラスレなのかわからんけどエラスレです!
    期待と機体 全身の感覚が機体と接続される瞬間、勝手に身体を撫で回される何かの気配に反射的に体が震えた。内蔵をひっくり返すような気持ち悪さと吐き気と、何かが脳を覗く、ざらつくような悍ましさ。程度は違えど毎回毎回必ずフィードバックされる。それと同時に全身に浮かび上がる赤のひかり。
     もう数えられないほどの耐久強化の中で、感覚を切ったらどうだ、と言ったことがある。こんなものがあるからあんた達の調整に邪魔じゃないのか、と。「痛覚を切るとストッパーがかからなくなって、身体が保たないから」と目を合わさずに返された。僕の前の僕も同じことを言って、どうやら失敗したらしい。
     社運とやらの調整の為に用意された個体なのだから、何をされても言うことはない。存在はただそれだけにある。人としての感覚は残されているが、この入れ物が壊れないために過ぎない。人権や感情がそれに伴う訳ではない。
    1809

    suika2022kita

    DONE🔥🎴ワンドロワンライ作品
    お題【ふたりぼっち】
    キ学軸。大雨で🔥よ車で家まで送ってもらうことになった🎴。せまい車内で二人きりなだけでもドキドキなのに、🔥のある行動に🎴の心は嵐のごとく翻弄されて…。
    🎴が勝手に片思いだと思い込んでるだけの両片恋のお話です。
    声が優しいのはずるいと思います時おり強まる風にあおられた雨粒が、車の屋根を激しく打ちならす。
    炭治郎はくぐもった水音に満たされた車内の空気を落ち着かない気持ちで受け止めながら、雨に煙る窓ガラスの向こうをじっと見つめていた。
    (やっぱり、断るべきだった…っ)
    激しい後悔がひっきりなしに炭治郎の心を強襲する。けれど過去の選択をどれだけ悔やんでも今が覆ることはなく、おのれを取り巻くこの状況は歴として目の前に横たわっているだけだった。
    細く息を吐きながら、逸らしていた視線を少しだけ隣に動かす。首は真正面にむけたままなので、視界は焦点のあわないぼんやりとした光景だけが映りこんだ。それでも目の端にとらえた金色の髪と白いワイシャツの残影に胸は一瞬で激しくざわつきを深めた。目を背けたい衝動と、もっとよく見たいという欲求がせめぎ合う。どちらを選ぶべきか葛藤している炭治郎の耳に、柔らかなピアノと深い弦楽器の音色が流れ込んできた。
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