ポストアポカリプス
takanawa33
TRAINING破壊ネ申飯〜ポストアポカリプスを添えて〜そよそよと風が吹く。白く滑らかな肌を撫でていくそれが新緑の葉を額へひらりと落とすので、悟飯はようやく目を覚ました。
初夏である。暑くもないが涼しいともいえない。風が体温を下げるのが心地よい。
血のように赤く、しかしそれでいて穏やかな瞳を細め、身体を起こした姿勢のまま辺りを見回した。
ああ、あの建物、崩れてしまったらしい。寝る前にみた景色とまた変わる世界。そう、確か寝る前はあの山のあたりに積石がぼろぼろになった集合住宅の名残があったはず。けれど今はもう灰色の瓦礫となってただ地面に伏してあるだけ。
のびをする。肩の関節が小気味良い音を立てながら覚醒へと導く。
あふ、と眠気を追い出すように最後のあくびをこぼしてからよいしょと立ち上がった。腹が減ったような気もするしそうでもないような気もする。神になってから時間の感覚もそうだが、五感も曖昧だ。莫大な時間の流れを耐えるには仕様のないことなのかもしれないが。
1106初夏である。暑くもないが涼しいともいえない。風が体温を下げるのが心地よい。
血のように赤く、しかしそれでいて穏やかな瞳を細め、身体を起こした姿勢のまま辺りを見回した。
ああ、あの建物、崩れてしまったらしい。寝る前にみた景色とまた変わる世界。そう、確か寝る前はあの山のあたりに積石がぼろぼろになった集合住宅の名残があったはず。けれど今はもう灰色の瓦礫となってただ地面に伏してあるだけ。
のびをする。肩の関節が小気味良い音を立てながら覚醒へと導く。
あふ、と眠気を追い出すように最後のあくびをこぼしてからよいしょと立ち上がった。腹が減ったような気もするしそうでもないような気もする。神になってから時間の感覚もそうだが、五感も曖昧だ。莫大な時間の流れを耐えるには仕様のないことなのかもしれないが。
星河Teruの創作部屋
MEMO我が家の創作の舞台である、空に浮かぶ大都市。人間と妖魔(人外。我が家の創作での名称です)が暮らす、魔法と科学で発展した街。
ポストアポカリプスとファンタジーとディストピアをかけ合わせたような世界観です。