ミリしら
ゆきしろ
できた村雨×梓。村雨と一緒に現代に帰還したif (?)。もだもだSS話。無印の村雨ルートしか攻略していない上に、大団円もまだで、
幻燈ロンドで現代エンドあるって聞いただけのミリしら時空のため、
なんか間違ってたらゴメンナサイ(。-人-。)
一応続きがあるので、1月25日のオンリーイベントでペラペラ本にして撒きます。
「雪に染まる日」(※冊子「彼が消えた日」の冒頭部分です)雪がちらつく一月の夕暮れ、梓は村雨の部屋で数学の宿題と格闘していた。
リビングの小さなテーブルに教科書とノートを広げ、時折ため息をつきながらペンを走らせる。
机の向こうでは村雨が原稿用紙に向かって万年筆を動かしている。
時計の秒針の音だけが静寂を刻んでいた。梓は問題を解く手を止めて、彼の横顔を見つめた。
集中している時の村雨の表情が好きだった。
眉間に小さな皺を寄せ、時々唇を軽く噛む。どこか少年のような一面を垣間見せる瞬間だった。
「村雨さん」
梓が小さく声をかけると、村雨は顔を上げて困ったような笑顔を浮かべた。
「……ん。何度も言ってるつもりだが、家では里史でいい」
「あ。でも...なんだか慣れなくて」
梓は頬を赤らめて視線を逸らした。付き合い始めて3ヶ月が経つというのに、まだ彼を名前で呼ぶことに照れを感じてしまう。
1536リビングの小さなテーブルに教科書とノートを広げ、時折ため息をつきながらペンを走らせる。
机の向こうでは村雨が原稿用紙に向かって万年筆を動かしている。
時計の秒針の音だけが静寂を刻んでいた。梓は問題を解く手を止めて、彼の横顔を見つめた。
集中している時の村雨の表情が好きだった。
眉間に小さな皺を寄せ、時々唇を軽く噛む。どこか少年のような一面を垣間見せる瞬間だった。
「村雨さん」
梓が小さく声をかけると、村雨は顔を上げて困ったような笑顔を浮かべた。
「……ん。何度も言ってるつもりだが、家では里史でいい」
「あ。でも...なんだか慣れなくて」
梓は頬を赤らめて視線を逸らした。付き合い始めて3ヶ月が経つというのに、まだ彼を名前で呼ぶことに照れを感じてしまう。