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    ヤマト

    ゆるはら

    REHABILI今日の松さに ※微中の人ネタがあります ※やまとかおちとかいみはない「松井さんは猫と犬どっちが好き?」
    彼は少しだけきょとん、としたあとで、そうだね、と考えこんだ。
    「血の色はどちらも赤いからね」
    「そんな話してないよ」
    「うん……でも、血色がいいのは元気な証拠だからね」
    ほら、と、松井さんは私のほおにふわりと触れた。
    「今日の主はちょっと寝不足かな?鏡は見た?少しだけ色が薄いよ。」
    なんなら、とわたしの右手首の脈に、自分の手首の脈を合わせてくれる。
    ――とくん、とくん。
    確かに彼にも流れている、それ。
    「……僕の血を分けてあげたいぐらいだよ。ああ、それとも瀉血する?」
    「け、けっこうです」
    丁寧にお断りを淹れたけれど、けれど。
    「…………松井さんが大変になったらその時は…………」
    ぐっと手首を握ると、松井さんの掌が重なった。
    「駄目だよ。そんな事は絶対にさせないから」
    ね、と。松井さんが、笑いながら、
    「…………鼻血が出てるよ」
    「つい」
    ――てへぺろじゃないと思う。
    「いまのちょっと犬っぽかったかも」
    「そうかな。僕はでも、主の方がらしいと思うけどね」
    「松井さんまた鼻血出てる」
    そんなことないよ、と言って拭いている松井さんはどこか猫に似ていた。
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    ゆるはら

    REHABILI今日のぶぜさに ※一口団子と俳優ネタある ※やまとかおちとかいみはない「豊前さん、わたしに可愛く愛してるよって言ってみてもらえませんか」
    一瞬だけ目を見開いて、彼はおう、と頷いた。
    「よくわっかんねーけど、いいぜ。『愛してる』」
    「だめ。もっと可愛く」
    「んあ?」
    「かわいく!すていじに立つみたいに!」
    急かすと、少し迷った後で、彼はにこおっと笑って篭手切くんみたいに言った。
    「『愛してますよっ、主!』…………これで、いいか?」
    「ありがとう大好き!」
    満足したわたしはそのまま頭を下げて立ち去ろうとして、動けないことに気づく。
    ――あれ?いつのまに壁際にいたんだろう?
    「んじゃ、今度は俺の言うこともきーてもらわねーとな。主?かわいーく、『愛してる』って言ってくれちゃ」
    思わずキョトンとした。
    「…………わたしでいいの?」
    「おう。あんたじゃなきゃ乗れねーからな」
    よくわからなかったけどわたしは精いっぱいぶりっこした。
    「『愛してるよっ』………これで、い、んん~~!!?」
    急にがばっと覆いかぶされて引きはがそうとする。
    「豊前さん重い!重いよ」
    「あんたが可愛いこと言うのが悪い。ほーと…………甘いけね」
    ――今舐めたのお団子じゃなくて私のほっぺだよ豊前さん 501