レム
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DOODLEグレムル前提のヒスムル7ヒスムル(仮)7『ほら、泣かないの。もう15歳でしょ?ちゃんとしなさい。』
俺が唯一信じていた先生にそう言われて、俺は今までの全てを否定されたような気がした。
何を言われても無視するように言われて、そうして来たのに。
何をされても、毅然としているのが大人だと思ってそうして来たのに。
勉強も、何回もやれば理解できる筈だと言われてそうして来たのに。
何も、何も功を成さなかった。
頭痛も、苛立ちも、全部我慢したってのに。
あいつらが、まだ馬鹿にして来るから、俺は……
きっとあの言葉がきっかけになったのだろう。
全員、殴り付けてやった。
こんなにスッキリするのだと分かってからは、止まれなかった。
退学になって、家に引き篭もった。
次に行く学校の手配なんてされなかった。
6244俺が唯一信じていた先生にそう言われて、俺は今までの全てを否定されたような気がした。
何を言われても無視するように言われて、そうして来たのに。
何をされても、毅然としているのが大人だと思ってそうして来たのに。
勉強も、何回もやれば理解できる筈だと言われてそうして来たのに。
何も、何も功を成さなかった。
頭痛も、苛立ちも、全部我慢したってのに。
あいつらが、まだ馬鹿にして来るから、俺は……
きっとあの言葉がきっかけになったのだろう。
全員、殴り付けてやった。
こんなにスッキリするのだと分かってからは、止まれなかった。
退学になって、家に引き篭もった。
次に行く学校の手配なんてされなかった。
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DOODLEグレムル前提のヒスムル6ヒースクリフがずっと泣いてる
ヒスムル(仮)6私は、彼の背中を見送ってから1時間後、事務所へ向かっていた。
理由……理由など無い。
ただ、何もしないで居る事が出来なかっただけだ。
デスクにはまだ山積みの仕事が残っていた。
そうだ、私以外はやろうともしないのだから、どちらにせよ私はここに来なければならなかったのだ。
「あれ?今日休みって……」
「休む必要が無くなりましたので出勤しました。」
「……?」
私は椅子に座り、仕事を手に取った。
頭が、回らなかった。
エナジードリンクを飲んで、仕事に向き直る。
文字の意味を理解するのに時間がかかった。
どんどん、作業終了予定時間が伸びていった。
「なんか作業スピード落ちてないか?何かあったのか?」
「……なあ、ムルソー……まだ終わらないのか?」
9088理由……理由など無い。
ただ、何もしないで居る事が出来なかっただけだ。
デスクにはまだ山積みの仕事が残っていた。
そうだ、私以外はやろうともしないのだから、どちらにせよ私はここに来なければならなかったのだ。
「あれ?今日休みって……」
「休む必要が無くなりましたので出勤しました。」
「……?」
私は椅子に座り、仕事を手に取った。
頭が、回らなかった。
エナジードリンクを飲んで、仕事に向き直る。
文字の意味を理解するのに時間がかかった。
どんどん、作業終了予定時間が伸びていった。
「なんか作業スピード落ちてないか?何かあったのか?」
「……なあ、ムルソー……まだ終わらないのか?」
galop_u
DOODLEかいマホネタバレあり クロスオーバーとかそのへん雑多にまとめ最近別陣の狼とか鬼とかといっぱい遊んでもらって楽しい
あと行き場のなかった絵とか……
ぐれむりん概念とか……
おまばにクロスオーバーボツ立ち絵置き場とか…… 30
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DOODLEグレムル前提のヒスムル5内的劣等感
ヒスムル(仮)5『お前さんのそう言う所好きだよ。』
ただのセフレに過ぎないグレゴールにそう言われたのは恐らく3年前だったと思う。
私は「好き」と言う言葉をあまりよく考えた事が無かった。
人は簡単に「好き」と言う言葉を口にするからだ。
それは私もまた同じ事だった。
口に出して言わずとも好ましい物は好ましいと表す。
私も、皆も、深く考えずにそう表す。
そんな風に生きて来たからこそ、今更そんな言葉の意味を考えた事が無かった。
私はグレゴールの仕草は好きだがグレゴール自体が好きだと言える訳ではなかった。
笑顔も、声も、手も、私にとっては好ましいがグレゴール自身を好きであるとははっきりと言えなかった。
グレゴールが私の好きな所は分かりやすいが、彼はどうなのだろうか。
6564ただのセフレに過ぎないグレゴールにそう言われたのは恐らく3年前だったと思う。
私は「好き」と言う言葉をあまりよく考えた事が無かった。
人は簡単に「好き」と言う言葉を口にするからだ。
それは私もまた同じ事だった。
口に出して言わずとも好ましい物は好ましいと表す。
私も、皆も、深く考えずにそう表す。
そんな風に生きて来たからこそ、今更そんな言葉の意味を考えた事が無かった。
私はグレゴールの仕草は好きだがグレゴール自体が好きだと言える訳ではなかった。
笑顔も、声も、手も、私にとっては好ましいがグレゴール自身を好きであるとははっきりと言えなかった。
グレゴールが私の好きな所は分かりやすいが、彼はどうなのだろうか。
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DOODLEグレムル前提のヒスムル4ラッキースケベからの玉ヒュンからの……
ヒスムル(仮)4「……で?結局俺んとこに来た理由は何なんだ?」
煙草の匂いが充満する部屋の隅でヒースクリフは体育座りをしていた。
家主であるグレゴールはインスタント麺を啜りながらその様子を眺めていた。
走っている途中で息切れしたヒースクリフは偶然グレゴールに出会し、部屋を借りる事になった。
途中まで不服そうだったグレゴールが何かを思い付いたように了承したのは気になったが、ヒースクリフはありがたく家に駆け込んだ。
「……」
「何だよ、だんまりして。喧嘩でもしたのか?」
「……俺が……一方的にキレた……」
「まあ、そうだろうな。で?理由は?」
「……」
チラリとグレゴールを見やる。
グレゴールは頬杖をつきながら冷めた目でこちらを見ていた。
6484煙草の匂いが充満する部屋の隅でヒースクリフは体育座りをしていた。
家主であるグレゴールはインスタント麺を啜りながらその様子を眺めていた。
走っている途中で息切れしたヒースクリフは偶然グレゴールに出会し、部屋を借りる事になった。
途中まで不服そうだったグレゴールが何かを思い付いたように了承したのは気になったが、ヒースクリフはありがたく家に駆け込んだ。
「……」
「何だよ、だんまりして。喧嘩でもしたのか?」
「……俺が……一方的にキレた……」
「まあ、そうだろうな。で?理由は?」
「……」
チラリとグレゴールを見やる。
グレゴールは頬杖をつきながら冷めた目でこちらを見ていた。
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DOODLEグレムル前提のヒスムル3ラッキースケベの巻
ヒスムル(仮)3「……」
家に帰り、テレビをぼんやりと見ながらヒースクリフはかれこれ10分考え続けていた。
それは家の事でもなくフィクサーの事でもなく、ムルソーとグレゴールの事だった。
喫煙者ではないのにグレゴールと同じ煙草の匂いがするムルソー。
ムルソーの家の合鍵を持っていたグレゴール。
グレゴールの妙な態度。
(……付き合ってんのかな……)
前々から気になっていた事ではあるが、ここに来て点と点が線になったような気がした。
……だとしても、だ。
(……あんな隈酷い状態でやってんのかな……)
そんな邪な考えにヒースクリフは誰も見る人間が居ないと言うのに隠すように口元を手で覆っていた。
いや、むしろ疲れているからこそ出来るのかも……
(〜〜〜っ!くそ!やめだやめだ!)
3510家に帰り、テレビをぼんやりと見ながらヒースクリフはかれこれ10分考え続けていた。
それは家の事でもなくフィクサーの事でもなく、ムルソーとグレゴールの事だった。
喫煙者ではないのにグレゴールと同じ煙草の匂いがするムルソー。
ムルソーの家の合鍵を持っていたグレゴール。
グレゴールの妙な態度。
(……付き合ってんのかな……)
前々から気になっていた事ではあるが、ここに来て点と点が線になったような気がした。
……だとしても、だ。
(……あんな隈酷い状態でやってんのかな……)
そんな邪な考えにヒースクリフは誰も見る人間が居ないと言うのに隠すように口元を手で覆っていた。
いや、むしろ疲れているからこそ出来るのかも……
(〜〜〜っ!くそ!やめだやめだ!)
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DOODLEグレムル前提のヒスムルの続きヒースクリフの進路の話になってきた
ムルソー君ほぼ出てこない
ヒスムル(仮)2あれから3日経った。
ムルソーの家は外に比べれば何倍も居心地が良かった。
ムルソーが家を出る前にある程度の小遣いを置いて行ってくれるので安心……とは言えなかった。
(……これ、完全にヒモじゃねぇか……)
立派な社会人であるムルソーに対してヒースクリフはまだ学校に通うような年齢だ。
身を粉にして働いているムルソーを見ていると、やはり多少の罪悪感が芽生えるものだ。
せめて家事だけでもと行動を起こしたのだが、洗濯する物はそもそも無いし、料理を作っても自分でも不味いと感じる物が出来たり、そもそもムルソーが帰ってこなかったりもした。
やがて1週間が経ち、それでもムルソーが帰ってこないのでヒースクリフはまた事務所へ向かう事にした。
6181ムルソーの家は外に比べれば何倍も居心地が良かった。
ムルソーが家を出る前にある程度の小遣いを置いて行ってくれるので安心……とは言えなかった。
(……これ、完全にヒモじゃねぇか……)
立派な社会人であるムルソーに対してヒースクリフはまだ学校に通うような年齢だ。
身を粉にして働いているムルソーを見ていると、やはり多少の罪悪感が芽生えるものだ。
せめて家事だけでもと行動を起こしたのだが、洗濯する物はそもそも無いし、料理を作っても自分でも不味いと感じる物が出来たり、そもそもムルソーが帰ってこなかったりもした。
やがて1週間が経ち、それでもムルソーが帰ってこないのでヒースクリフはまた事務所へ向かう事にした。
tokeyukumikan
DOODLE酔っ払ったグレにだる絡みされるムルのグレムル短い話ですとっても短いサクッとスナック小話
夢見て偶像 酔っ払いの相手は往々にして面倒なものだ、と陽気に笑いながら肩を組んで体重をかけてくるグレゴールを押し除けながらムルソーは思った。
業務を終えてバスの後部の各自の部屋に戻っていく囚人たちの中で、管理人であるダンテがムルソーを呼び止めた。先の戦闘で使った新しい人格の感触を聞きたいとのことで、ムルソーは列から離れて踵を返し、しばらくダンテと話し込んだために帰還が遅れた。
思ったより時間をかけてしまったことを詫びるダンテに変わりない終業の挨拶をして、今度こそ自室へと戻ろうと廊下を歩き出したムルソーの手を壁際で待っていたグレゴールの手が掴んで引き留めた。その時点で頬はうっすら赤らんで、眼鏡の奥の両目は陽気に細められていた。アルコールに浸った息を吐いて、掴んだ腕を引きながらグレゴールは笑った。
2368業務を終えてバスの後部の各自の部屋に戻っていく囚人たちの中で、管理人であるダンテがムルソーを呼び止めた。先の戦闘で使った新しい人格の感触を聞きたいとのことで、ムルソーは列から離れて踵を返し、しばらくダンテと話し込んだために帰還が遅れた。
思ったより時間をかけてしまったことを詫びるダンテに変わりない終業の挨拶をして、今度こそ自室へと戻ろうと廊下を歩き出したムルソーの手を壁際で待っていたグレゴールの手が掴んで引き留めた。その時点で頬はうっすら赤らんで、眼鏡の奥の両目は陽気に細められていた。アルコールに浸った息を吐いて、掴んだ腕を引きながらグレゴールは笑った。
まるごとまやかし
DOODLE⚡ムカデなヒスグレです。ほのぼの……?卵になってしまったグレと同じムカデのヒスのお話。ちびグレムカデが書きたかったなどと申しており……
※ご都合的な幻想体がいます。
※鏡ダンジョンについての自己解釈があります 2753
ネムリブカ
DONE牧台+葬台 in 現代日本の変なパロです。スタ台と原台は従兄弟同士、牧と葬は兄弟で、牧台は結婚済。スタ台くんはセイブレム姓。お兄様は欠片も出す余力がありませんでした申し訳ない……。
ヴァッシュ・セイブレムには、同名で仲の良い従兄弟がいる。彼は何年か前に年下の恋人と結婚して実家を出ていたが、ヴァッシュのことを実の弟のように可愛がってくれているので今でも頻繁に顔を合わせていた。
彼らは式を行わなかったし、会うのは専らヴァッシュの家か外だったので最近までは知らなかったのだが、従兄弟の夫というのが、なんとヴァッシュの友人であるニコラス・D・ウルフウッドの実兄だというのがここ一番の驚きだった。
因みにウルフウッドも何故か兄と同じ名前をしているので、こうして一堂に会する時には兄の方を「ニコラス」と呼ぶことで区別している。尤も、ヴァッシュが彼を呼ぶ時は「お兄さん」で済むので、呼んでいるのは従兄弟だけだが。
6786彼らは式を行わなかったし、会うのは専らヴァッシュの家か外だったので最近までは知らなかったのだが、従兄弟の夫というのが、なんとヴァッシュの友人であるニコラス・D・ウルフウッドの実兄だというのがここ一番の驚きだった。
因みにウルフウッドも何故か兄と同じ名前をしているので、こうして一堂に会する時には兄の方を「ニコラス」と呼ぶことで区別している。尤も、ヴァッシュが彼を呼ぶ時は「お兄さん」で済むので、呼んでいるのは従兄弟だけだが。
act243129527
DOODLEグレムル前提のヒスムルひょんな事から工房ムルソー君の家に居候し始めたヒースクリフだったが……?と言う話
ここで投げたらそれで終わりにしてしまいそうだけどそれでも投げる
え?そもそも工房はK社の世界だからヒースは技術解放連合に居るだろって?
……。
ヒスムル(仮)ヒースクリフは不機嫌を露わにした顔でアパートの扉の前に立って呼び鈴を鳴らした。
時刻は20時。
普通の人間であれば迷惑に思う時間帯だが、ヒースクリフはそんな常識など関係無いと言うようにもう一回呼び鈴を鳴らした。
……出ない。
ヒースクリフは舌打ちをした。
(クソ……まだ帰ってねえのかよ……)
実はこの訪問は今日に限った事では無かった。
昨日も一昨日も、一週間は連続で訪問していると言うのに家主はまだ帰っていないのだ。
そして一日の訪問もこの一回だけではない。
朝の6時、昼の13時にも呼び鈴を鳴らして出ないのだから一日中家に居ない筈だ。
あるいは気絶したように寝ているか、だが。
「ハァ……」
溜め息を吐き、ヒースクリフはその場に胡座をかいて座った。
4191時刻は20時。
普通の人間であれば迷惑に思う時間帯だが、ヒースクリフはそんな常識など関係無いと言うようにもう一回呼び鈴を鳴らした。
……出ない。
ヒースクリフは舌打ちをした。
(クソ……まだ帰ってねえのかよ……)
実はこの訪問は今日に限った事では無かった。
昨日も一昨日も、一週間は連続で訪問していると言うのに家主はまだ帰っていないのだ。
そして一日の訪問もこの一回だけではない。
朝の6時、昼の13時にも呼び鈴を鳴らして出ないのだから一日中家に居ない筈だ。
あるいは気絶したように寝ているか、だが。
「ハァ……」
溜め息を吐き、ヒースクリフはその場に胡座をかいて座った。
続麻キルカ
MEMOそういえばセイレムで呼び方のメモをしたけど、上げたりしてないなと思って。主にロビンのセリフメモみたいになってる。
それ以外にも気になったところだけピックアップしている。
清書はしていない。 1055