最近搜索
    创建一个账号偷偷关注作者。
    注册登录

    二次創作

    シオクマ

    笔记※あたなる🗼コラボの二次創作メモです。CP要素無し。リコリスメインで、カオマ+自由くん
    ※口調、一人称、名前の呼び方、性格がご本人様とは異なる可能性が300%ございます。

    ※オリジナル設定詰め込みまくっています。完全無欠のハピエン厨によるハッピーエンドですが、何でも許せる人向け。
    ※ジャッジアイズとロスジャとコナン映画が好きです。警察と公安をなんだと思ってるんだ…?状態です。
    【澄空に咲く、明日の太陽とともに】(それは)

    (わたしの人生で、一番初めに優しくしてくれたあなたたちとの)


    (『はじめまして』と『さよなら』の夜噺)




     次第に初夏の気配を孕み始めた昼間の太陽の空気も、沈んでしまえば途端になりを潜める。地上250mにある東京タワーのトップデッキは寒いくらいだ。
     涼しい夜風に、僕のアイボリーの外套が揺れる。
     熱帯夜は、未だ遠い。


    「怪盗リコリス」


     滑舌の良い、凛と張った爽やかな声が僕の背を軽く叩いた。
     今の彼の声には、これまで幾度となく追われてきた際に投げつけられたような棘はない。この穏やかな声音が、生来のものなのだろう。
     驚くことはない。選択を委ねたのは紛う方無き僕だ。仰ぎ見ていた月から視線を外し、背後を振り返る。
    10844

    summeralley

    公告6/15 星に願いを
    ゆ 28b Summer alley

    新刊『廃墟の灯』
    A5サイズ10章68ページ成人向け。

    廃墟となった無人の街に暮らす飯Pのお話の試し読みです。
    03章を途中まで載せます。NAVIOの方には別の章を載せてますので、興味があって見れる方はそちらもどうぞ~
    【飯P】廃墟の灯/試し読み03.廃墟の街

     砂の散ったアスファルトに、錆びた鉄骨とひしゃげた鉄パイプが転がっている。
     山々のように聳える工場群は今やその役割を終え、徐々に朽ち果てつつあるのが、この距離から振り仰いでも明らかだった。
     ひび割れた舗道には雑草が繁り、道の両端に並ぶ建物の外壁にも蔦が這いまわっている。ガラスはどれも汚れており、庇はことごとく破れて垂れ下がっていた。看板やシャッターの文字はほとんど消え失せ、赤茶けた錆だけが無闇と存在を主張している。
     ピッコロが姿を眩ませたのは、両刃の剣を二人で見た直後だった。
     はじめ数日は、悟飯もデンデたちも、どこかで修業に打ち込んでいるのだろう、と考えた。しかし一週間経ち、十日経ち……それでも戻る様子がない。流石に、こんなに長い期間を留守にするのに一言も告げていないのはおかしい。気が全く感じられず、意図的に身を隠していることは明らかだった。
    2764