佐々木小次郎
葵(緒都)
DONEフォロワーさんと行っているセルフワンドロのお話です。お題は「着ぶくれ」を使いました😌
小次ぐだ♀
二人で羽織る「ふぇっ……」
「む」
「ふぇっくし!」
「…」
くしゃみをした瞬間、手に持っていた茶碗からお茶が零れ、あまりの熱さに熱い!と叫ぶ。鼻水もずるずるするし色々と起こりすぎて、何から手をつけるべきなのか分からなくなってくる。
「立香、ほら」
「あ、ありがと…」
鼻を啜ると差し出されたティッシュにキュンとして、まずは溢したお茶をふき取る。まだ手に持っていた茶碗は小次郎が受け取り、ようやく両手が空いたことでこの失態の後始末が出来るようになった。
「…なんか、鼻声じゃない?」
「鼻声だな」
「…風邪ひいたかな」
「それはよくない」
一度こう言ってしまうと人間というものは不思議なもので、別に今まで寒気なんて感じてなかったのに、急に身震いをしたくなる。体の芯から冷えているような気がし、思わず両手で体を抱いて腕をさすれば、見ていた小次郎がおでこに手を当てる。
2005「む」
「ふぇっくし!」
「…」
くしゃみをした瞬間、手に持っていた茶碗からお茶が零れ、あまりの熱さに熱い!と叫ぶ。鼻水もずるずるするし色々と起こりすぎて、何から手をつけるべきなのか分からなくなってくる。
「立香、ほら」
「あ、ありがと…」
鼻を啜ると差し出されたティッシュにキュンとして、まずは溢したお茶をふき取る。まだ手に持っていた茶碗は小次郎が受け取り、ようやく両手が空いたことでこの失態の後始末が出来るようになった。
「…なんか、鼻声じゃない?」
「鼻声だな」
「…風邪ひいたかな」
「それはよくない」
一度こう言ってしまうと人間というものは不思議なもので、別に今まで寒気なんて感じてなかったのに、急に身震いをしたくなる。体の芯から冷えているような気がし、思わず両手で体を抱いて腕をさすれば、見ていた小次郎がおでこに手を当てる。
葵(緒都)
DONE寒空のした月見酒をする小次郎とぐだ子の話小次ぐだ♀
玉響月下「しゃぶい…」
「そうだな。さむいな」
「指が震える…」
「手袋すればいいだろう」
「うぅ…」
「自分から外で晩酌したいと言ったのにまったく…」
はぁ、と呆れてため息をつく小次郎に、月がよく見えるところまで歩んでいた足をぴたりと止め、虚しさのあまり思わずその場でうずくまる。わたしから言い出したのは確かにそうだけれども、もう少し優しくしてくれてもいいのに…。
「立香」
「…」
「…仕方ない」
「え?うわっ!」
片手にお酒の瓶を持っているというのに、彼は一言発するとひょいとわたしを抱き上げる。コートだって着てモコモコで抱えにくいだろうに、そんなこともお構いなしに小次郎はずんずん足を進めだしたのだ。
「こ、」
「抱えにくいな…落としたらすまんな」
3401「そうだな。さむいな」
「指が震える…」
「手袋すればいいだろう」
「うぅ…」
「自分から外で晩酌したいと言ったのにまったく…」
はぁ、と呆れてため息をつく小次郎に、月がよく見えるところまで歩んでいた足をぴたりと止め、虚しさのあまり思わずその場でうずくまる。わたしから言い出したのは確かにそうだけれども、もう少し優しくしてくれてもいいのに…。
「立香」
「…」
「…仕方ない」
「え?うわっ!」
片手にお酒の瓶を持っているというのに、彼は一言発するとひょいとわたしを抱き上げる。コートだって着てモコモコで抱えにくいだろうに、そんなこともお構いなしに小次郎はずんずん足を進めだしたのだ。
「こ、」
「抱えにくいな…落としたらすまんな」