銀高ssしばらく暑かったのに、ここ最近雨が続いている。まだ梅雨入りではなかったはずだが、低い気温と雨雲が江戸の街を覆っていた。
「だいじょぶ？」
朝10時。普段ならとっくに起床している時間だが、自分より早起きの高杉は未だ布団の住人だ。寝室を仕切る襖を開けて様子を伺ってみるが、毛布をしっかり被っており自分が起きた時に見た光景と何も変わっていない。
返事はなく、寝ているのか、はたまた痛みと闘っているのかは窺い知れない。
高杉は、続く雨のせいかここ二日ほど頭痛がすると言って寝込んだままだ。見かねて市販薬を飲ませてやったが、時間で効果が切れるとまた顔を歪めて横になってしまう。
何か身体に異常があるのではとソワソワする自分を見て、もしかしたら気圧のせいじゃないですかと助手は言っていた。雨の日って調子悪くなる人多いみたいですよ、と。

「NO HEART BEAT」あとがき色々端折ったのであとがき書こうと思ったのに入れるページがなかったやつです

降格後初シーズンの話はずっと描きたかったんですが、よしやるぞ！というより少しぼんやりした、言ってしまえばやる気のない状態で始まってもいいな～と思って今回はそうしました。

公式でゾエがカゲに「やっとやる気になったのね」と声かけてるのみて、降格後少なくともカゲのモチベーションって迷子になってそうだな～とも思いました。二宮隊が今の方針を決めるまでどのくらい時間かけてるかも分からないし(ただ、個人はともかく隊として感傷にひたってる時間が短そうな気配は感じている)騒動に対する手続きとか一通り終わっての日常、やる気に漲るよりかちょっとだるいな～って思ってる犬飼くん、いそうだなと…