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    別所

    samey_k

    PAST「秘密の森」。シモクとヨジン。S2終了後3か月くらい経った話。ごはん食べてるだけ。別所より転載。
    食事をしましょう「ソウルに来るなら連絡しろと言っていたので連絡しました」
     そろそろ頃合いに煮立ってきた鍋をじっとみつめながらファン・シモクは言った。
     そっけない物言いももはや馴染みの物なので怒りも動揺もない。言葉の裏にあるのが社交辞令なのかそれともさらに一歩踏み込んだ「一緒に飯でも食いましょう」なのか。大抵の人間はそこを検討したうえで相手に連絡を取るが、この検事にはそういう機微はない。だが、顔も見たくない相手に連絡を取るようなタイプでもないこともそれなりに長くなった付き合いで知っている。ハン・ヨジンはただシンプルに「そうですね」と返事をした。
    「こちらにはいつ以来ですか?」
    「先月も来たんですが」
     黙ったのは、ヨジンが鍋に肉を入れ始めたからだ。一瞬じっと見つめあうがヨジンはそのままぽんぽんとリズミカルに肉を鍋に投入した。まだ早いと言いたげだったが、ヨジンの判断ではGOだ。箸と肉の皿を持っているのはヨジンなので決定権はヨジンにある。ちなみに具材を選定したのもヨジンなので、すべてにおいて圧倒的に自分に指揮権があると確信している。
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    たぬ🐾

    DOODLE※🎲夢(顔あり固定夢主前提)

    🎲🦡がお付き合いをして4年目のいい夫婦の日に書いたものです。別所にあげていたものを再掲したものなので作中では「出会って、お付き合いをして4年目」の話をしています。
    いい夫婦の日十一月二十二日。語呂合わせで「いい夫婦の日」だ。テレビ番組やネットのニュース記事のどこを見ても「いい夫婦といえば?」「世間が選ぶいい夫婦ベストスリー!」などという特集がしきりに流れてくる。

    「いい夫婦の日かぁ……」

     はぁ、と深くため息をつくむじなの姿を見て帝統が首を傾げる。

    「それがどうかしたのか?」
    「なんていうか、そのー……」

     心配して声をかけてくれた帝統に、いざ理由を聞かれると少し言いにくそうにむじながもじもじしている。

    「帝統くんと一緒になって、プロポーズもして頂いて、ありがたいことにもう4年も一緒にいるわけなのですが……」
    「おう」
    「街や賭場で帝統くんの隣を歩いていても、いい夫婦と思われるどころか、恋人ですかって聞き返されることもスキャンダルになることもないので、世間から見て僕って帝統くんのおよめさんとしてまだまだ釣り合ってないのかなぁ……って、ちょっと思うことがありまして……」
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