刺殺
アブドル希死念慮
DONE「……余は……諸王の王、工ーラーン人と非工ーラーン人の皇帝だ……」というかアルシャク朝の血筋が広がりすぎだろ
フィールザーバードのレリーフが絵の元ネタ?です………槍で刺殺されニキ…… 5
なすずみ
PAST果物、20歳以上で出会ったからめちゃくちゃいじらしい感じになってるけど、16歳くらいで出会ってたら檸がほんの一瞬殺すの躊躇ったのを蜜が見咎めて、腕を引っ掴んで刺殺させたりして、感情の処理してから動けるはずだったのを邪魔された檸がきっちりグーパンでお返ししたりして大変だったと思う↑
これ(過去ツイ一部)
◯果物 十代で出会ってるパターン九九さえまだ教わっていないだろう幼さにも関わらず、泣くことにも飽きたような、大人びているというには憂と諦めを内包した目をしていた少年は、檸檬を前に瞬きをした。見るからに荒っぽそうな青年を見て、既に目の前で家族を殺された少年は確かに光を目に宿した。彼が拠り所にしている朧げな記憶と重なりでもしたのだろうか。甘えを含んだ希望とも、哀願とも異なるその表情は檸檬にとってイレギュラーで、コンマ数秒程度の僅かな躊躇いを生んだ。
蜜柑は見逃さなかった。
檸檬がほんの小さく息を飲み、すばやく唇を噛んで呼吸を整えようとした瞬間、蜜柑はその右腕を掴んで突き出させた。反応出来なかった檸檬の手に握られたナイフは加えられた力の向きに従って少年の心臓を貫き、的確に鼓動を止める。少年が崩れ落ちるより早く、檸檬はナイフから手を離し、腕を振り解く反動を利用して蜜柑の腹部を蹴り上げた。咳き込んだ蜜柑が受け身を取らなかったのがわざとなのかどうか知らないがそんなことはどうでもいい。身体を起こしたところへ歩み寄り、シャツの首元を捻り上げて頬に拳を打ち込んだ。このまま首を折ってやろうと思った。
1090蜜柑は見逃さなかった。
檸檬がほんの小さく息を飲み、すばやく唇を噛んで呼吸を整えようとした瞬間、蜜柑はその右腕を掴んで突き出させた。反応出来なかった檸檬の手に握られたナイフは加えられた力の向きに従って少年の心臓を貫き、的確に鼓動を止める。少年が崩れ落ちるより早く、檸檬はナイフから手を離し、腕を振り解く反動を利用して蜜柑の腹部を蹴り上げた。咳き込んだ蜜柑が受け身を取らなかったのがわざとなのかどうか知らないがそんなことはどうでもいい。身体を起こしたところへ歩み寄り、シャツの首元を捻り上げて頬に拳を打ち込んだ。このまま首を折ってやろうと思った。
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DONEなっぱっぱさんとの鋭百合同誌の再録です。(2022/5月)お題になった頭文字はKです。流血・刺殺注意。幸せにはならないです。
Knife リンゴにナイフを突き立てる。駄菓子屋で買ったオモチャのナイフは果実を傷つけることもなく、その紛い物の刃を引っ込ませて大人しく僕の手のひらに収まった。
牛丼よりも安いオモチャのナイフだ。試しに手のひらに当てて少しだけ押し込んでみるけれど、刃は引っ込んで何も起きない。こんなの、ボールペンで刺した方がずっと痛い。
そんな無意味なナイフもどきだが、これは今現在東京都内に潜伏する三六体のマユミくんには覿面に効く。この三六体のマユミくんというのはマユミくんの偽物で、腹立たしいことに彼らは偽物のくせに本物のように背筋を伸ばしてあっちこっちを闊歩している。そんな偽物どもはこのナイフでつつかれると、風船のようにパァン! と破裂していなくなる。
4342牛丼よりも安いオモチャのナイフだ。試しに手のひらに当てて少しだけ押し込んでみるけれど、刃は引っ込んで何も起きない。こんなの、ボールペンで刺した方がずっと痛い。
そんな無意味なナイフもどきだが、これは今現在東京都内に潜伏する三六体のマユミくんには覿面に効く。この三六体のマユミくんというのはマユミくんの偽物で、腹立たしいことに彼らは偽物のくせに本物のように背筋を伸ばしてあっちこっちを闊歩している。そんな偽物どもはこのナイフでつつかれると、風船のようにパァン! と破裂していなくなる。