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    ナンデ

    DOODLE手放したことなんてなかったよ

    前世記憶有り・現代世界転生・年齢逆転のアレルノ
    呟いたものをふわっと小説にしたふわっとした小話なのでふわっと読んでください。ふわふわ。
    千年隣に居させて欲しい、貴方の蒼と魂の ルノーの未練は永くアレインを独りにしたことだった。未練は後悔と混ざりあって執念に変わる。生きていた頃と同じように、ルノーの魂は熱く燃えて、魔法ではなく科学が蔓延り、馬ではなく低燃費軽自動車が走り回る世界に生まれる時に「今度こそ、あの方を置いていきたくない」と大層踏ん張った。その結果が、これだ。
    「ルノー……久しぶり」
    「陛下……」
    「はは、良かった。覚えていてくれたんだな。……もう陛下じゃないし、殿下でもないけど」
     いたずらっ子のように微笑む、かつての恋人は見るからに上等のスーツを着ていた。薄青のシャツに、あの紋章を思わせる濃い青のネクタイをしめている。目元には少し皺が寄っていた。慣れた着こなしと落ち着いた表情は、大人の男そのものだった。問題は、ルノーが着ているのが学生服だと言うことだ。県内でも有数の進学校の創立当初から変わらないレトロな学ランに、夏休み明けに新調したスニーカー。抱えているのは教科書が詰まったナイロンリュックで、これは高校入学の祝いに祖父母に買って貰ってから一年半と少し、大事に使っているものだった。
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    kate_nisee

    DONEおふとんさんが頑張って資格試験に合格したのでおめでとうございますのキモチ!
    以前におふとんさんが呟いていたネタを丸パクリしました!すみません!あの夏の夜の尾月があんまりかわいかったもので!お気に障れば消去します!
    月に蛍とウシガエル「お前、そういうのよくないぞ」
     夏掛け布団を捲り上げ、自分の隣にするりと滑り込んできたその相手に、月島は押し殺した声を上げた。その咎めるような響きを一切無視するように、伸ばされた腕が回される。
     宛がわれていた客用の布団は、ふかふかで清潔で、その家の主が月島を心から歓迎してくれていることを表すように柔らかく心地よい。だが当然ながら、成人男性が二人で寝ることは想定されていない。したがって、あとから入って来た相手は、無理矢理布団の端に身を落ち着けているわけなので、たぶん背中側の半分が布団からはみ出しかけているような気がする。
     そう考えながら、月島は背後から抱き締められた体勢から、なんとか躰を反転させ、自分の体を少しだけずらして、隣にスペースを開ける。その動きに合わせるように、隣にいる相手は月島を今度は正面から抱き締めつつ、自分の躰を布団の真ん中のほうへ移動させてくる。
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