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    問題

    hamco1228

    DONE2024年9月21~22日サガパラ長月祭の展示品です。
     RSリアム×アーニャですが、二人が死別したあとの未来の話になります。死にまつわる直接描写はありません。
     我が家のリアーニャ何かとゾズマ氏が絡んでくるのですが、今回特に問題行動起こしておりまして少々きわどいゾズアニャ描写を含みます(恋愛感情の有無は言及していません)。ご注意ください。
     半妖EDを経たアセルス(カプ明言なし)も登場します。
    いつか永遠になる / 2024年9月21~22日「第2回 ParallelGate 長月祭」展示 * * * * *

    「彼のところへ?」
     そのひとは、アーニャの腕からひとひら、風に吹かれて舞った花弁をそっと摘み取って訊ねた。
    「……はい。昨日行ったばかりだから、多すぎるよって彼には笑われちゃうかもしれませんけど」
     知らず知らずぼんやりしていたらしい。そこにそのひとがいることに気づいていなかったので、アーニャは内心どきりとしつつ、でもすぐ笑顔を見せる。あまり秋らしくない、思いのほか強い突風に驚いて顔を後ろへ背けたところで、ちょうどそのひとと目が合ったのだった。丘の墓地へ続く細い道で、昼間とはいえ誰に会うとも思っていなかったから意外だったけれど、この女性のことは芯から信頼しているし気持ちを許してもいる。
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    osame_jr

    DOODLE伊月暁人くん誕生日おめでとうございます。
    あなたたちの物語から抜け出せないまま(その気も無いまま)また1年が経ちました。
    いろいろと衝撃的なこともあった1年でしたが、今年もあなたに幸多い一年となりますように。

    また今年もアジトメンバー生存HAPPY時空です。
    去年のものと同時空です。知らなくても全く問題ありません。
    普通に乾杯「幽玄坂まで」
     乗り込んだタクシーの運転手にそう告げて、僕はほうと息を吐きながらシートに体を預けた。
     長かった仕事がようやく終わった。本当はもっと早く片付けるつもりだったのに長引いてしまったからか、少し疲れが溜まっているようだ。
     惜しんでくれる人もいたし、馴染めていたとも思う。もしかしたら、こんな未来もあったのかもしれない。普通の会社に入って、普通に朝起きて通勤ラッシュの電車に揺られ、普通に書類に追われ、普通に夜は家に帰って眠るような、普通の生活。この経験は僕にとっての「普通」とは全然違っていた。
     同僚も上司もみんな良い人たちだったけど、今はしばらく顔を合わせていなかった面々が恋しい。
     目的地までそう時間がかかるわけではなかったが、どうしたって慣れない通勤ラッシュの電車は疲れるし、任務完了の報告への返事で許可ももらっているのでありがたくタクシーを使わせてもらった。
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