図工
ehara5
DONE風降と二十四節気を書きたいという野望(その14)まじで勝手なイメージなんですけど、風見は社会と図工が好きなんじゃね?と思う
012_大暑(7月23日頃) 信号待ちをしていると、青いプランターを抱えた小学生が何人か横断歩道を横切った。黄色いランドセルカバーを付けているので一年生たちだろう。
「もう夏休みの時期なんですね」
風見は助手席に座る降谷に話しかけた。街路樹からはアブラゼミの鳴く声が聞こえてくる。
「朝顔の観察日記か。僕もやったな」
「自分もです」
夏休み中に朝顔を育てて観察する宿題は昔も今も変わらず、降谷が安室透として接する小学生たちも皆あの青いプランターを持ち帰っているらしい。あの頭の切れる眼鏡の少年も年相応に朝顔に水をやるのかと思うと少し不思議な気分になる。風見の近所に住んでいる子供たちも同じようなプランターを持ち帰っているらしく、玄関先に置いてあるのを見かける。持ち帰った直後と思われるのに、すでに葉が黄色く変色してしまっている家もあり個性が出ているようで面白い。自分の責任で面倒を見ずに植物を枯らしてしまうのも、一つの経験として考えてもいいのかもしれない。
1319「もう夏休みの時期なんですね」
風見は助手席に座る降谷に話しかけた。街路樹からはアブラゼミの鳴く声が聞こえてくる。
「朝顔の観察日記か。僕もやったな」
「自分もです」
夏休み中に朝顔を育てて観察する宿題は昔も今も変わらず、降谷が安室透として接する小学生たちも皆あの青いプランターを持ち帰っているらしい。あの頭の切れる眼鏡の少年も年相応に朝顔に水をやるのかと思うと少し不思議な気分になる。風見の近所に住んでいる子供たちも同じようなプランターを持ち帰っているらしく、玄関先に置いてあるのを見かける。持ち帰った直後と思われるのに、すでに葉が黄色く変色してしまっている家もあり個性が出ているようで面白い。自分の責任で面倒を見ずに植物を枯らしてしまうのも、一つの経験として考えてもいいのかもしれない。