地獄
ndh1688
PROGRESSvoxval・voxal小説の3パート目です。1パートごとに分けて投稿します。含む:大幅な捏造、本編程度の性描写(事後描写あり)、名ありモブ
全体のあらすじ:地獄に堕ちたとある男。彼は死ぬ直前の記憶を失っていた。地獄に響く悲鳴のラジオ。そこで彼は生前強烈に憧れたスターの声を聞き…
1960年1960年
ヴォックスはアラスターの電波塔、放送室のソファで終わりを待っていた。ワインの注がれたグラスを口に当てると、コト、と固い音がした。
「ヴォ~ックス。ヴォクシー」
放送は終わった。放送は終わったが、彼の声には未だ電波越しのノイズがかかっている。いつだってそうだ。アラスターは右手で獲物を引きずりながらソファ越しにヴォックスの背後に立った。どちゃ、と上級悪魔だった肉塊が投げ捨てられる。
「いつもどおり頼みますよ」
「ああ」
ヴォックスはグラスを置き、立ち上がる。アラスターと向かいあって、ソファのへりに尻を乗せた。アラスターは自慢のジャケットを脱ぎ、蝶ネクタイを解いていた。赤いシャツに返り血が赤黒く重なっている。髪も少しだけ乱れていた。
526ヴォックスはアラスターの電波塔、放送室のソファで終わりを待っていた。ワインの注がれたグラスを口に当てると、コト、と固い音がした。
「ヴォ~ックス。ヴォクシー」
放送は終わった。放送は終わったが、彼の声には未だ電波越しのノイズがかかっている。いつだってそうだ。アラスターは右手で獲物を引きずりながらソファ越しにヴォックスの背後に立った。どちゃ、と上級悪魔だった肉塊が投げ捨てられる。
「いつもどおり頼みますよ」
「ああ」
ヴォックスはグラスを置き、立ち上がる。アラスターと向かいあって、ソファのへりに尻を乗せた。アラスターは自慢のジャケットを脱ぎ、蝶ネクタイを解いていた。赤いシャツに返り血が赤黒く重なっている。髪も少しだけ乱れていた。
七緒(えび)🧸
SPOILER⚠️クトゥルフ神話TRPGシナリオ「怪物a」の重大なネタバレあり。PLで回る予定の方は閲覧注意。自探の怪物aここ好き絵です
かつてないほどの衝撃を味わい、終わってからの感情が大き過ぎて描かずにはいられなかった...ふたりとも幸せになってほしい.....地獄...地獄.....? 5
ロマ🗝
DONE2024.3.21葉月誕生日の葉五
地獄に来て一年目の誕生日はこんな感じ
地獄へ来てからもうすぐで一年が経とうとしている。
未だに十三王とは大きな隔たりを抱えたままで、五官王から妖力の扱い方を教わる時間以外は一人で過ごす日々。
部屋の掃除も洗濯も食事の下準備も全てを済ませてしまえばもう他にすることもない。
地上から持ち込んだ本はすっかり読み切ってしまった。
地獄大王庁内を散歩することも許可されてはいるが、葉月が部屋の外に出ると獄卒達の間に緊張した空気が漂う。
それが申し訳なく、またいたたまれずに、必要以上に部屋から出ることもなかった。
(それに方向音痴だしなぁ……)
この地獄大王庁を初めて五官王に案内された日のことははっきりと覚えている。
道を覚えられずに右往左往して、結局五官王に迷惑をかけてしまった。
4246未だに十三王とは大きな隔たりを抱えたままで、五官王から妖力の扱い方を教わる時間以外は一人で過ごす日々。
部屋の掃除も洗濯も食事の下準備も全てを済ませてしまえばもう他にすることもない。
地上から持ち込んだ本はすっかり読み切ってしまった。
地獄大王庁内を散歩することも許可されてはいるが、葉月が部屋の外に出ると獄卒達の間に緊張した空気が漂う。
それが申し訳なく、またいたたまれずに、必要以上に部屋から出ることもなかった。
(それに方向音痴だしなぁ……)
この地獄大王庁を初めて五官王に案内された日のことははっきりと覚えている。
道を覚えられずに右往左往して、結局五官王に迷惑をかけてしまった。
FNAFready
DOODLEカタシロ 本編に触れてないけど井上の反応上念のためポイピクに置いておく。
終了後のKPとおしゃべり。魔王め!!!
補足(地獄、と例えていますがその中で希望や想い、色んなものを見出していく本当に最高で素敵な物語だ。ということをちゃんとお互いに理解した上で話をしています。カタシロはしんどいし地獄だったけど、本当に最高のシナリオでした。) 2
tokume_t
DOODLEバレンタインに執筆していただいたPTMYDTのサブストーリーのFAです!オリジナル【@NAIKAErrorCore 様】▶
https://pokepasta.fandom.com/wiki/PTMYDT_Resenres_new_gift
この子達の本編後のお話を見れるなんてファン冥利につきます😭😭なんて暖かな地獄だ〜!!
初めて読んだpastaだったのでとても思い出深い作品です!
ndh1688
PROGRESSvoxval・voxal小説の2パート目です。1パートごとに分けて投稿します。含む:大幅な捏造、本編程度の性描写(事後描写あり)、名ありモブ
全体のあらすじ:地獄に堕ちたとある男。彼は死ぬ直前の記憶を失っていた。地獄に響く悲鳴のラジオ。そこで彼は生前強烈に憧れたスターの声を聞き…
1956年1956年
「うっ……」
悪臭。血の臭いがする。擦りむいた傷口をそのままにして、じゅくじゅくに化膿したような不快な臭い。身じろぎすると、びちゃりと液状の物体が地面に落ちる音がした。彼は目を開ける。
「うぁ、あっあぁ…」
うまく声を出すことができなかった。目の前には死骸があった。魚、いや、サメか?それの体や顔には真新しい傷がある。ビルはぬかるんだ地面に手をついてよろよろと立ち上がる。頭が重い。サメは一頭ではないようだった。七、八頭のサメが路地の行き止まりで山積みになっている。そのどれもが背を曲げており、手足があり、服を着ていた。
「は、あ?」
反対側を向くと、路地の出口が見えた。街中を人々が歩いている。いや、人ではない。魚、山羊、虫、ランプ……ありとあらゆる有機物無機物が手足を持って闊歩していた。
8290「うっ……」
悪臭。血の臭いがする。擦りむいた傷口をそのままにして、じゅくじゅくに化膿したような不快な臭い。身じろぎすると、びちゃりと液状の物体が地面に落ちる音がした。彼は目を開ける。
「うぁ、あっあぁ…」
うまく声を出すことができなかった。目の前には死骸があった。魚、いや、サメか?それの体や顔には真新しい傷がある。ビルはぬかるんだ地面に手をついてよろよろと立ち上がる。頭が重い。サメは一頭ではないようだった。七、八頭のサメが路地の行き止まりで山積みになっている。そのどれもが背を曲げており、手足があり、服を着ていた。
「は、あ?」
反対側を向くと、路地の出口が見えた。街中を人々が歩いている。いや、人ではない。魚、山羊、虫、ランプ……ありとあらゆる有機物無機物が手足を持って闊歩していた。