執行者
nyuusankin_fic
DOODLEフォロワーさんとの会話の中で爆誕しました。封印指定を受けたチヒロくんを逃がすために執行者になる柴さんの話の冒頭
続きます。今後座さんも出ます。
※n番煎じ
※型月パロ
※なんでも許せる人向け
【柴+座+チヒ】タイトル未定 雫天石を安定化・妖刀へ加工する技術は、この世に六平国重ただ一人しか取り扱えるものではなく、それは門外不出のものであった。それ故に、封印指定を受けている。
柴登吾は封印指定を受けている六平国重と、その息子である千鉱を人里離れた邸宅に隔離し、厳重な結界を張っていた。並み居る妖術師では看破不可能であるし、万一破られたとしても、すぐさま柴が物理的に飛んでいくようになっている。柴は協会所属の妖術師であるが、協会側とはあまり反りが合わない。しかし、六平国重を監視しているのが柴であるならば六平親子に危害を加える気は無い、というのが現時点での協会側の見解であった。
それから十五年が経過した。六平邸の結界は何者かによって破られ、国重は暗殺された。邸宅に保管されていた妖刀は一本を残して全て持ち去られ、生き残った千鉱も消えない傷を負ってしまっている。一旦千鉱は協会へ保護され、治療を受けていた。千鉱の見舞いに向かう道中、耳を疑う言葉が柴に届いた。
1286柴登吾は封印指定を受けている六平国重と、その息子である千鉱を人里離れた邸宅に隔離し、厳重な結界を張っていた。並み居る妖術師では看破不可能であるし、万一破られたとしても、すぐさま柴が物理的に飛んでいくようになっている。柴は協会所属の妖術師であるが、協会側とはあまり反りが合わない。しかし、六平国重を監視しているのが柴であるならば六平親子に危害を加える気は無い、というのが現時点での協会側の見解であった。
それから十五年が経過した。六平邸の結界は何者かによって破られ、国重は暗殺された。邸宅に保管されていた妖刀は一本を残して全て持ち去られ、生き残った千鉱も消えない傷を負ってしまっている。一旦千鉱は協会へ保護され、治療を受けていた。千鉱の見舞いに向かう道中、耳を疑う言葉が柴に届いた。
hiko_kougyoku
DONE雀部副隊長+乃武綱「執行者」
※捏造あり。
※シリアス。
※乃武綱が歪んでる。
執行者 掬い取れるような闇に足を踏み入れた雀部は、その冷たさにぞっとした。地上から離れるにつれ濃密になってゆく怖気は、なるほど監獄という名を呈するにふさわしい雰囲気だと思う。
真央地下大監獄最下層・第八監獄「無間」。最下層ということもあり、数多の罪人が投獄されているこの場所への立ち入り許可を得るのはなかなか骨が折れた。それでも長い時間をかけた末、やっとの思いで元柳斎の首を縦に振らせ、〝あの事件の功労者〟という立場を利用して中央四十六室をなんとか言いくるめ、ようやくここに来ることができた。
自分はあの男に会わなければならない。顔を合わせ、あの惨劇の真相を知らなければならない。肋骨の下で漲る使命感が、匂い立つような霊圧を察知した瞬間に緊張へと変化するのを知覚すると、雀部は無意識のうちに左腕に掲げた副官章に手をやっていた。汗ばむ掌を冷気が撫でるのを感じ取ると、大丈夫、自分はできると内心に呟き、一直線に前方を睨みつける。
6666真央地下大監獄最下層・第八監獄「無間」。最下層ということもあり、数多の罪人が投獄されているこの場所への立ち入り許可を得るのはなかなか骨が折れた。それでも長い時間をかけた末、やっとの思いで元柳斎の首を縦に振らせ、〝あの事件の功労者〟という立場を利用して中央四十六室をなんとか言いくるめ、ようやくここに来ることができた。
自分はあの男に会わなければならない。顔を合わせ、あの惨劇の真相を知らなければならない。肋骨の下で漲る使命感が、匂い立つような霊圧を察知した瞬間に緊張へと変化するのを知覚すると、雀部は無意識のうちに左腕に掲げた副官章に手をやっていた。汗ばむ掌を冷気が撫でるのを感じ取ると、大丈夫、自分はできると内心に呟き、一直線に前方を睨みつける。