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    嫌い

    nisshyhana2

    CAN’T MAKE倉下さんの素敵な無自覚シリモニを見てわーって書きましたが、アイザックになりました。4afterくらいの時期のイメージです。作中の恋について考えるとアイザック(とエリオット)はブリジットの恋を知ってるんだなあってなって、自分も綺麗なままアークのことを想っていたかったってちょっと思ってるところもあるかなって。
    モニカはシリルと仕事してるし、きっとシリルの数字も嫌いじゃないよね。
    未だ遠い恋の唄 どこか遠くでポロンときれいな音がこぼれ落ちた。辿々しく始まったその音は、いつしか和音を奏でると高く駆け上がり、初冬の校舎に響きはじめる。
     モニカは先月分の報告書を捲りながら、無意識に耳を澄ませた。

     初冬の晴れた日の午後。生徒会室の大きなガラス窓は表面積いっぱいに陽射しを取り込み、舞い上がった埃をキラキラと輝かせた。
     暖炉に火を入れなくとも室内は暖かく、蝋燭を用意せずとも手元は眩しいほどに明るい。
     生徒会の面々は今は部屋に居ない。職員室に赴いたフェリクスとシリルはもう少しかかるだろう。今日は職員への報告以外にこれと言った用事がなく、会長と副会長以外は各々の細かい仕事に出掛けていた。
     そんな中、モニカだけは今月の会計報告書のために生徒会室に居座り先月の書類の見直しを行なっている。
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    建河羊子

    DONE赤エンド後の、野盗と地頭の話。甥御もいますが、カップリングの含みはありません(が、例のごとく限界オタムーブっぽいものはかましています)。地頭が元地頭になっていたり、いろいろ捏造しています。また書き手は地頭推しのため、お嫌いな方はご注意ください。
    ツにはまって三本目くらいに勢いだけで書いたネタを今さら形にしてみました。
    二人の間に、和解まではいかないものの何かしらの歩み寄りがあれば、という願い。
    たなごころに黎明積みて 飯を作るのもひとり分なら、食うのだって当然ひとり。洗い物だってひとり分で。夜に響く寝息も、気配も、ひとつきり。
     その空虚とは一年近い付き合いとなり、そろそろ寄り添われるのが当たり前になりつつはあるのだけれど――唐突に、どうしようもなく受け入れ難くなる時がある。
     胸中にて起こる、通りもののごとき凪いだ嵐は、自身にすらどんな契機で発生するのか予測もつかない。

     けれども、いかなる手段によるものか。この男は毎度、その瞬間を予め見越しているかのよう、姿を現すのだ。

    「久しいな、ゆな。息災であったか」
    「……あんたに比べりゃあね」
     同じ言葉をそっくりそのまま叩き付けてやりたい衝動をぐっと抑え込んだ代わりに、皮肉が飛び出てしまった。
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