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    syunkyo_t

    MOURNINGマニクロ・アマラエンド後、妄想与太話。
    魔界で暮らす人修羅が、閣下からタイトル通りの指令を受ける、プロローグ。
    世界観・キャラ共に、ゲームにはない設定があります。ご注意ください。

    【注意】
    ※完結できる自信がないので、中途で終わっても許せる方だけお読み下さい。
    ※今回は、ライドウの出番なし。続けば、ライ修羅になる予定。
    ※ルイ→修羅っぽい表現あり
    ※色々下品
    混沌王ちゃまのハニートラップ大作戦(仮) 1


     厄介ごとが、歩いてやってきた……。
     金髪碧眼の堕天使が、似つかわしくない満面の笑みで現れた瞬間から、これから降り注ぐであろう災難に人修羅は身構えた。生憎、この手の嫌な予感は外れた試しがない。

     悪魔に身を窶して数十年。魔王ルシファーから暴投される、無茶振りと理不尽には辟易していた。
     数え上げればキリがない……「天使三万の軍団を、ボルテクス界から連れ添う仲魔のみで殲滅しろ」だの、「敵方につく歴史上名のある英雄たちを、表舞台に出る前に暗殺しろ」だの、「カオス勢のプロモーション活動の一環として、異世界へ赴き爪痕を残してこい」だの……。気乗りしない殺戮、破壊、蹂躙、エトセトラ。それらすべてを悪態と舌打ち一つで了承し、遂行してきた自分は本当に偉いと思う。
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    waichan000

    MEMO占祖(身体の関係はありますが完全に祖の片思いです)
    性描写はほとんどありませんので18禁にはしていませんが、ヤることヤってますのでご注意ください※R15 ※

    祖の独白
    ずっと時系列に淡々と語ってるだけです
    占が死ぬ描写はしっかりあります

    ※書きたいことをだらだら書いてるので小説と呼べるほどのものではないです
    ※先日書いたネックレスの話を掘り下げただけ
    ※喧嘩と殺し合いはセックスだと思ってます。
    俺は、占の手が好きだった。

    大きくて、温かくて、まるでこの世界で唯一、俺だけに触れるためだけに存在しているみたいだった。
    冗談を言い合うときも、そっと慰めるときも、いつだってその手は優しく、俺を包み込んだ。

    けれどある日、右手の甲に蠍の刺青を見つけた。
    黒々と、肌を食い破るように這うその蠍は、占が雷に自らを捧げた証だった。
    占は何も話さないし、俺も「何故だ。」なんて、訊けなかった。
    訊いたところで、欲しい答えは得られないのだから。
    その右手は、もう俺だけのものじゃない。その現実だけで十分だった。



    その夜も、占は変わらず俺を抱いた。

    暗い部屋の中で押し倒され、肌と肌が貼りつくたび、蠍の刺青が俺の身体をなぞった。
    背筋をなぞる感触に、びくりと身体が跳ねる。
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