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    malsumi_1416

    DONE或いは、家名を捨てる話
    テランス最大の我が儘
    テ+デ 12歳
    生産元がテラディオなのでテラディオと言い張る
    ※注意:未成年飲酒表現がありますが、これを推奨するものではありません

    『老人と(略』の下敷きにある世界線
    弊テデの主従の成り立ちについての妄想
    テランスの苗字が分からない件に関して、自分を納得させるべく書いたもの
    誠意と覚悟屋敷から乗り付けてきた馬車を降り、無言のまま つかつか足音も高らかに石畳の上を歩いていく。
    後ろを慌てたようについてくるもう一つの足音に無視を決め込み、ディオンは貸与されている寄宿舎の部屋に足を向けた。

    従者は要らぬと言ったのに、よりにもよって大切にしていたたった一人の親友が昨日とは違う口調、態度で今朝から後ろに控えている。
    許されるなら、ただの友達でいたかった。
    悲しみは過ぎると怒りに代わり、ディオンの身の内に降り積もる。
    彼の大切なものを、自分のために奪いたくなかったのに。

    「ディオン様」
    「…っ、付いてくるな」
    「ですが」

    もういっそ文字通り翔んで帰ってしまおうかと何度か頭に過ったが、麗らかな日射しの元、昼前の明るい教会内の敷地には信徒や聖職者がそれなりの数残っていて、驚かせるわけにはいかないと努めて静かにディオンは歩いた。
    10280

    うすけ

    MAIKING俺は…クルーゼがいるからSEEDがおもしれえんだっていうオタクだから…。見返したからか(ですてには総集編だけど)なんでだか放映当時なんとも思わなかったラウレイ家族を考えてしまうよ。だから『パパ』が引っ掛かったのかとか都合よく…現パロでジョン・コルトレーン聞いてるクルーゼはいるわ。あとはトヤメイふえねえかなの欲がある。そもそもあるのかそれは?わたしのなかにはあるんだよ。
    断片【ドッペルゲンガーはもう殺した】

    父親、母親、家族というもの。そんなものは最初から持たずに産まされたモノはきっと人間のどの区分にも属さない。それは絶望に似ていただろうか。しかし幼いクルーゼにとっては自己認識の始まりであり確立だった。そんなものは無くても生きていけると証明もした。ただ、まさか、ドッペルゲンガーに二人目がいることなどは予想もしなかった。一度は殺して終わらせた。――さて、二人目は。腕の中の赤子をどうするべきか。その時点で既にクルーゼに殺すという選択肢は無かった。殺してやった方がいいだろうか、という迷いはあっても殺意は無かった。滑稽な自分にこんなにも弱いもうひとりの自分。それが世界を肯定する要因のひとつになっていくとは思いもよらない。世界というのはなんて醜悪で面白い。クルーゼはいつも秤を用意して釣り合いを眺めている。そういう性分だ。だから自分の行く末すら眺めたかったのかもしれない。
    2018