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    幼馴染

    yuki

    DONEオリジナルの話です。胸糞悪いDV野郎が幼馴染をNTRされてバッドエンドで救いのない短編なので注意。
    季節は巡り、彼はただ凪ぐ本文
     さて、桜咲く四月のことです。東京ではもう桜は散り始めている季節ですが、東京よりも少し北のこの地方都市ではようやく桜が見頃を迎えていました。
     その桜舞う地方都市のとある高校ではその日新一年生の入学式が行われています。入学式は滞り無く終わり、まだあどけない顔をした初々しい一年生達は嫌がらせかと思う程の山ほどの教科書や学習教材を渡されて帰宅するところです。
     帰宅する学生たちで賑わう生徒玄関。その隅、下駄箱の隅で隠れるように一人の新一年生の女子が壁に持たれながらもぐもぐとお菓子を頬張っています。彼女は浮船 公海(うきふね くみ)と言います。背が低くふっくらとした、というよりはふくよかな体型と言った方が正しいかもしれません。そんな彼女が棒状の駄菓子を頬張る姿はいかにも「食いしん坊の女子」と言う姿で微笑ましいものでした。しかしその目は何処か虚ろで視線は床の一点をじっと見つめています。食を楽しんでいるというよりはひたすらエネルギーを蓄えているようなそんな険しい雰囲気でした。
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    豚野郎

    MOURNING #RTの早い5人に落書き投げつける見た人も強制でやる
    というタグで頂いた「幼馴染で同じ大学に通ってるまだ付き合ってない(きちんと告白はしてない)羂髙︎︎♀」を書くぞと導入を書いたら大学生になるまでがもう長いやんけ!!!!!!!ってなったので続きを書いてお題とするか別物にするか悩んでる何か、記憶なし→あり羂×記憶なし髙の小学生羂髙♀(オチてない)です。
    運命的、絶対的 運命を信じるか。夢見る乙女よりも占い師よりも宗教勧誘が口にしてこそ相応しいフレーズを投げかけられたならば、私はイエスと答えるだろう。
     前世でほんのひと時、一日どころか一時間にも満たない、累計千年を生きたことを思えば一瞬――されど、鮮烈。正しく運命の出逢いと別れを得た人間と、新たな生でもう一度、幼馴染としてめぐり逢えたのだから。私が記憶を思い出せたのは、ああ、本当に幸いだった。

     運動会の練習中だった。競技に使う太い支柱が、私の目の前でグラついた。凶器が振り下ろされる、それはスローモーションを見ているようだった。
     玉入れ用の玉をせっせと一人集めていた、真面目と言うべきか馬鹿と言うべきか、気にも留めていなかった同級生その一、
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