悪魔城伝説
しいげ
DONEGoSラルアル(有)いちゃいちゃ。以下捏造あり・アルカードの身体特性
・ダークメタモルフォーゼは悪魔城伝説時代には使えず、GoS時代の現実では使える
・召喚ラルフは血まで再現されている
最後は惚気。
怒っているのかいないのか、どっちだよ。ラルフが腰から外した鞭を置くと、ごとんと重々しい音がまるで抗議のように聞こえた。
有事の際はすぐ手に取れる距離だ、許してもらおう。
ここエルゴスの館において、ラルフや他の継承者が持つヴァンパイアキラーはその身と同じく再現物だ。だがベルモンドやモリスが言うには、鞭は夜の一族への憎悪を力とし継承者を選ぶなど、人格こそないがまるで意志を持っているような代物だという。
ラルフの時代は鞭が吸血鬼への憎しみをまだ強く抱いていた頃。所有者曰く、半吸血鬼である有角が側にいると何かとうるさい、らしい。
だから、二人きりの時くらいは少しばかり身から離す。
それを気にした様子もなく、有角は身軽になったラルフの顔を覗き込んでくる。
3364有事の際はすぐ手に取れる距離だ、許してもらおう。
ここエルゴスの館において、ラルフや他の継承者が持つヴァンパイアキラーはその身と同じく再現物だ。だがベルモンドやモリスが言うには、鞭は夜の一族への憎悪を力とし継承者を選ぶなど、人格こそないがまるで意志を持っているような代物だという。
ラルフの時代は鞭が吸血鬼への憎しみをまだ強く抱いていた頃。所有者曰く、半吸血鬼である有角が側にいると何かとうるさい、らしい。
だから、二人きりの時くらいは少しばかり身から離す。
それを気にした様子もなく、有角は身軽になったラルフの顔を覗き込んでくる。
しいげ
CAN’T MAKEキャッスルヴァニアクリア記念。ラルフとアルカードがひたすら会話してるだけですが、GoSと悪魔城伝説を通して思いを馳せる2人。
レオンとマティアスのことはもうドラキュラ様とデス様しか知らないんだろうなと思い。
来し方行く末我知らず「ここにいたか、アルカード」
差し込む光に細かな塵が舞い上がり、通路の先にいる人物を照らし出す。
見慣れない者にすべからく「人間離れ」と称される美貌の瞳には、声に応えて気安さが浮かんでいる。
「ああ。どうかしたか?」
「急ぎの用じゃないがな。外には出てないと聞いたから、ここかと思って寄ってみただけだ」
ラルフが書庫の中に歩を進めると、ゴツ、と硬質のブーツが立てる音と共にまたきらりと塵が舞い上がる。それ以外は静寂と言っていい。
何を調べていたのかとラルフが問う前に、視線を受けて有角の方から説明を始めた。
「以前お前と話したことが気になってな」
以前とは、こうだ。
『高祖、高祖…か』
魔術書から召喚されて少し経った頃。やや渋い顔で頬杖をつくラルフの前に、いつもどおり無表情で耳を傾ける有角の姿があった。
3251差し込む光に細かな塵が舞い上がり、通路の先にいる人物を照らし出す。
見慣れない者にすべからく「人間離れ」と称される美貌の瞳には、声に応えて気安さが浮かんでいる。
「ああ。どうかしたか?」
「急ぎの用じゃないがな。外には出てないと聞いたから、ここかと思って寄ってみただけだ」
ラルフが書庫の中に歩を進めると、ゴツ、と硬質のブーツが立てる音と共にまたきらりと塵が舞い上がる。それ以外は静寂と言っていい。
何を調べていたのかとラルフが問う前に、視線を受けて有角の方から説明を始めた。
「以前お前と話したことが気になってな」
以前とは、こうだ。
『高祖、高祖…か』
魔術書から召喚されて少し経った頃。やや渋い顔で頬杖をつくラルフの前に、いつもどおり無表情で耳を傾ける有角の姿があった。
しいげ
DONE悪魔城伝説後くらいのラルアル、チューしてます。置いていく側の覚悟もあるよねと思うんですがGoSで再会確定してるからハピエン。ラルフの傷になにか覆いをと思ってたけどしっくりこなくてやめました。 11
しいげ
MOURNING悪魔城伝説、四人が戦って別れるまで完全妄想話。物理的密着などあるのでラル×アル表記しておきます(CP描写の余地がなかった)。
外見は月下アルカードと呪印前ラルフ。アルカードの設定は月下準拠です。
棺と紙と花ドラキュラ伯爵は、神を恨むあまり悪魔に身を変えた人間だという。
しかし彼はなお人に触れ、出逢い、また求める者に知識を授け、人の世を無益に拒まなかった。やがて愛する者との間に子をもうけたが、再び愛する者を奪われ、彼は憎しみに染まった──初めは神に、次いで人そのものに。
子は、父に刃を向けることを選んだ。人の世が父の憎悪に飲み込まれる前に。
人は、暴虐の限りを尽くす魔王ドラキュラに挑んだ。人の世のため、命を賭して。
「いっ………、つ……」
悪魔城での戦いは過酷だ。人への憎しみや餓えに突き動かされた悪魔が、尽きることなく行く手を阻む。
ラルフが城に乗り込んでからも数多の死体や人であったものを見た。手遅れにならなかったのはサイファとグラントのふたりだけだ。
8818しかし彼はなお人に触れ、出逢い、また求める者に知識を授け、人の世を無益に拒まなかった。やがて愛する者との間に子をもうけたが、再び愛する者を奪われ、彼は憎しみに染まった──初めは神に、次いで人そのものに。
子は、父に刃を向けることを選んだ。人の世が父の憎悪に飲み込まれる前に。
人は、暴虐の限りを尽くす魔王ドラキュラに挑んだ。人の世のため、命を賭して。
「いっ………、つ……」
悪魔城での戦いは過酷だ。人への憎しみや餓えに突き動かされた悪魔が、尽きることなく行く手を阻む。
ラルフが城に乗り込んでからも数多の死体や人であったものを見た。手遅れにならなかったのはサイファとグラントのふたりだけだ。