時間停止
シュウジ
MOURNING現代 時間停止すべてが停止した街で ある日、街が呼吸を止めた。
私以外の人間、動物、虫。すべての生き物がその動きを止めた。全く同じ姿形の人形になってしまったように見える。変わらず現れる太陽と月だけが規則的な時の流れを感じさせた。
「おはよう」
朝、目覚まし時計で起きる。無機物は相変わらず動いていた。停止する前はスマートフォンを利用していたが、今は電源を落としている。当然インターネットも通話機能も使えないのだから、いたずらにバッテリー残量を減らすこともないだろう。
ベッドから抜け出しテレビの電源を入れる。勿論テレビ番組は映らない。停止してから毎日確認しているが、もはやこれも惰性だ。何かが映るかなど期待していない。
カセットコンロで沸かした湯でインスタント味噌汁を飲み、外へ出る。
1066私以外の人間、動物、虫。すべての生き物がその動きを止めた。全く同じ姿形の人形になってしまったように見える。変わらず現れる太陽と月だけが規則的な時の流れを感じさせた。
「おはよう」
朝、目覚まし時計で起きる。無機物は相変わらず動いていた。停止する前はスマートフォンを利用していたが、今は電源を落としている。当然インターネットも通話機能も使えないのだから、いたずらにバッテリー残量を減らすこともないだろう。
ベッドから抜け出しテレビの電源を入れる。勿論テレビ番組は映らない。停止してから毎日確認しているが、もはやこれも惰性だ。何かが映るかなど期待していない。
カセットコンロで沸かした湯でインスタント味噌汁を飲み、外へ出る。