晃
はるのぶ
MAIKING続きビー玉と真葛3「祭りってさ、誰かと行くからいいんだよね。1人で行ったら『今ってひとりぼっちなんだ』って寂しくなるだけだもん」
曰く、凛月。それはそれでとても意味のある言葉だと思う。俺も思い返せば、祭りは誰かといった思い出しかない。家族や友人、恋人になり損ねた女の子。羽風薫。
大人になってからだと少し考えが変わっていく。誰と行ってもいいし、誰とも行かなくてもいい。窓から小さく聞こえる音を見つけて、その遠くで光る瞬きを携帯に収めるだけで、そう言うお祭りに行った気分になれる。
後から気づく。きっと寂しいと言う気持ちは、誰かと居たことがあるからわかる痛みなんだ。初めから1人なら、その痛みを知ることはない。勝手に隣にいたはずの誰かを想像して、勝手に痛むもの。
3006曰く、凛月。それはそれでとても意味のある言葉だと思う。俺も思い返せば、祭りは誰かといった思い出しかない。家族や友人、恋人になり損ねた女の子。羽風薫。
大人になってからだと少し考えが変わっていく。誰と行ってもいいし、誰とも行かなくてもいい。窓から小さく聞こえる音を見つけて、その遠くで光る瞬きを携帯に収めるだけで、そう言うお祭りに行った気分になれる。
後から気づく。きっと寂しいと言う気持ちは、誰かと居たことがあるからわかる痛みなんだ。初めから1人なら、その痛みを知ることはない。勝手に隣にいたはずの誰かを想像して、勝手に痛むもの。
UNDEADアンリー
DONE【零晃】레이코가밤(@BAMM_S2)님과 함께 한 이메레스입니다~!
작업하는 내내 눈이 너무너무 즐거워서 행복했어요~!!
밤(@BAMM_S2)さんとご一緒に描いたイメレスです!
こも野郎
DONE有明 晃(ありあけ あきら):夏の姿CoC6版
エモクロアTRPG
【通過シナリオ】
誰かのトモダチ(作:結井ななきそ様)
マジックブルーの境界線(作:コーサカ様)
未完成漂流記(作:みくろ様) 2
し ぐ 📛
DONE酔っ払った(?)朔間先輩に晃牙くんが食べられちゃう話/別垢であげていたものの再掲だって愛だからさ 部屋の扉に背を預け、男がひとり、赤ん坊のように丸くなって眠っている。
新月の夜を思わせる美しい黒髪と、薄手のシャツからすらりと伸びる白魚のような腕。暗闇に溶け込むそのひとに視線を落とし、それが誰なのかすぐに気が付いた俺は、苦笑交じりにちいさく息を吐いた。――いくらこのマンションのセキュリティがきちんとしているからって、流石にこれはまずいんじゃねぇの。
「……起きて、朔間先輩」
名前を呼びながら視線を合わせるようにその場にしゃがみこんで、すうすう気持ち良さそうに寝息を立てている先輩の身体へふたつの指先でぴたりと触れた。先輩にしては高い体温が、皮膚を介してじんわりと伝ってくる。
ぴくり。先輩の意識は俺が想像していたよりもずっと浅いところを漂っていたらしい。触れた部分から波紋がひろがるみたいに、熱を持つ先輩の身体がちいさく揺れる。それから、言葉にならない音をむにゃむにゃ零して、ゆっくりと先輩の頭が持ち上がった。橙色の照明を弾く長い睫毛が震え、薄い瞼の下から血みたいに真っ赤なルビーが顔を覗かせる。
2291新月の夜を思わせる美しい黒髪と、薄手のシャツからすらりと伸びる白魚のような腕。暗闇に溶け込むそのひとに視線を落とし、それが誰なのかすぐに気が付いた俺は、苦笑交じりにちいさく息を吐いた。――いくらこのマンションのセキュリティがきちんとしているからって、流石にこれはまずいんじゃねぇの。
「……起きて、朔間先輩」
名前を呼びながら視線を合わせるようにその場にしゃがみこんで、すうすう気持ち良さそうに寝息を立てている先輩の身体へふたつの指先でぴたりと触れた。先輩にしては高い体温が、皮膚を介してじんわりと伝ってくる。
ぴくり。先輩の意識は俺が想像していたよりもずっと浅いところを漂っていたらしい。触れた部分から波紋がひろがるみたいに、熱を持つ先輩の身体がちいさく揺れる。それから、言葉にならない音をむにゃむにゃ零して、ゆっくりと先輩の頭が持ち上がった。橙色の照明を弾く長い睫毛が震え、薄い瞼の下から血みたいに真っ赤なルビーが顔を覗かせる。
ものくー
DOODLEポッキーの日&ルナさま誕生日制作過程
【描く前に考えてたこと】
昨年の晃のポッキーの日の対の構図にする
①ラフとラフ塗り(ここで青いポッキーを見つける)
②キリキリペンで線画(スッキリしたイラストにしたかった)
③肌、髪1、髪2、服1、服2、顔パーツでレイヤー分け
④ラフ塗りベースに塗って完成
作業用BGM スピークイージー
https://youtu.be/P8a 5
はるのぶ
MAIKINGこの前の続きビー玉と真葛2 以前からこのアパートには犬がいる。凛月が拾い俺がレオンと名付けられたコーギーは賢く、勇敢で俺にもすぐ懐いた。朝になると2人のどちらかを起こして散歩を急かし、学校に行っている間はお利口に待っている。ご飯の時間になると少しソワソワするし、一緒に遊ぶととても楽しそうに笑う。
凛月は何でもかんでも拾いたがる。綺麗な石を道端で拾ったり、海辺の砂を瓶に詰めたり、挙句食べれるかわからない雑草を天ぷらにしてみたり。何でもかんでも持ってきて俺に検分をさせるのだ。そのおかげで雑多に物が増えたアパートの共用部分はもうほとんど何も置けないでいる。
「あぁ…リッチー、お前な」
「コーギーおはよ、なんか落ちてたの」
ズルズル、とひきづりながら共用部分の扉を開けた。その体からは想像できないほどに軽々とそれを持ち上げると、自分の部屋のベットに投げ入れた。
3967凛月は何でもかんでも拾いたがる。綺麗な石を道端で拾ったり、海辺の砂を瓶に詰めたり、挙句食べれるかわからない雑草を天ぷらにしてみたり。何でもかんでも持ってきて俺に検分をさせるのだ。そのおかげで雑多に物が増えたアパートの共用部分はもうほとんど何も置けないでいる。
「あぁ…リッチー、お前な」
「コーギーおはよ、なんか落ちてたの」
ズルズル、とひきづりながら共用部分の扉を開けた。その体からは想像できないほどに軽々とそれを持ち上げると、自分の部屋のベットに投げ入れた。
fieldans
PROGRESS※夢オチ前提なので、私のやりたい放題の最悪漫画です。※巽さんの宗教に触れる描写が含まれますが、実際に巽さんの信仰する神や実在する宗教とは一切!!何も!!関係ありません!!!!!!!!!軽い気持ちで読んでくださいよろしくお願いします。
※いずれ本にはする予定なので、頑張ります。 12
はるのぶ
MAIKING美大生パロ、かきかけビー玉と真葛初めて彼をみた時、思わず涙がこぼれてしまったというくらいには彼の存在はあまりに衝撃的で、言葉に表せないほどだった。
俺が美大に入って初めてのデッサン授業を受けた時のことである。
それまで生身の人間を見ながら描くということをほとんどせず、というか興味もなく、ただペットボトルだの丸太だのを何時間もかけて描いていた俺は、最初の授業で人間を描くと聞き、心底落胆した。描けないというわけではない。だけど人間は動くし、話すのだ。以前、知人にモデルを頼んだことがあるが、1時間そこらで仕上げないと腕が痛いだ、喉が乾いただと喚き、モデルの仕事をしなくなる。本当に面倒で、以来必要な時以外には人間は描きたくないし描かない。それに俺が描きたい表現ができる人間なんてこの世に1人しかいないと思っていたから、その人以外をモデルに絵を描くなんて考えられなかったし、それを想像するだけで自分のプライドがぽっきり折られるようなショックを受けた。
3735俺が美大に入って初めてのデッサン授業を受けた時のことである。
それまで生身の人間を見ながら描くということをほとんどせず、というか興味もなく、ただペットボトルだの丸太だのを何時間もかけて描いていた俺は、最初の授業で人間を描くと聞き、心底落胆した。描けないというわけではない。だけど人間は動くし、話すのだ。以前、知人にモデルを頼んだことがあるが、1時間そこらで仕上げないと腕が痛いだ、喉が乾いただと喚き、モデルの仕事をしなくなる。本当に面倒で、以来必要な時以外には人間は描きたくないし描かない。それに俺が描きたい表現ができる人間なんてこの世に1人しかいないと思っていたから、その人以外をモデルに絵を描くなんて考えられなかったし、それを想像するだけで自分のプライドがぽっきり折られるようなショックを受けた。
はるのぶ
REHABILI羽風薫さん誕生日おめでとうございます。付き合ってる薫(アイドル)×晃牙(一般人)です。
ずっとここで待ってる「おそいなぁ」
誰かに届くはずもない言葉をそうして空に呟くと、手に持っていた携帯の液晶を触る。何度もメッセージアプリを開いても彼からの返事は来ていなくて、もう1時間以上そこにある豪華な料理たちは誰の口にも入らないまま冷たくなっていた。
『ごめん、今日帰れないかも』
最後に彼から受け取ったそのメッセージを何度も眺める。いいよ、と返事をしたもののそれから彼の既読はついていない。仕事が忙しいのだろう。けれどこうして彼と繋がれるアプリがあることを嬉しく思いながら、このアプリがあることが恨めしい。こうして彼が俺のメッセージさえ見ていないことを実感しなければならないのだ。それは俺を苦しめるための一つになりえた。
1400誰かに届くはずもない言葉をそうして空に呟くと、手に持っていた携帯の液晶を触る。何度もメッセージアプリを開いても彼からの返事は来ていなくて、もう1時間以上そこにある豪華な料理たちは誰の口にも入らないまま冷たくなっていた。
『ごめん、今日帰れないかも』
最後に彼から受け取ったそのメッセージを何度も眺める。いいよ、と返事をしたもののそれから彼の既読はついていない。仕事が忙しいのだろう。けれどこうして彼と繋がれるアプリがあることを嬉しく思いながら、このアプリがあることが恨めしい。こうして彼が俺のメッセージさえ見ていないことを実感しなければならないのだ。それは俺を苦しめるための一つになりえた。
⌘ ⌘ ⌘
MEMOこの吹替見たすぎる…字幕見にいったんだけど小林千晃に吹き替えて欲しい役だよたしかに……😭キャスティング良‼️人工的に造られた大量破壊兵器人間の男の子が、殺し屋の男性の情によって一緒に逃亡しながら人間的に成長していくんだけど…ってやつ……あああ聴きたい聴きたいanoco_enst
CAN’T MAKEクロスロのときに朔間零に頼まれて大神晃牙の面倒を見ていたバンドマンモブの話不夜城までつなげたい、無理、解散
やってらんねーよ 朔間零は、明らかに特別な男だった。
俺の周りのやつらは彼を「零ちゃん」と呼んだ。歳上であることくらいしか彼になにひとつ勝てやしないクズたちが、「歳上である」というその一点張りでなんとか取っている唯一のマウント・ポジションがそれだった。それでも、上下関係は歴然で、俺たちに微塵も敬語を使う様子のない朔間零は、そこにいるだけですべてのヒエラルキーをひっくり返した。朔間零を頂点に書き変わったピラミッドは、彼以外を全部一緒くたに「その他大勢」の土台にしてしまう。全員が地に落ちて、価値基準が彼になる。そういうわけで、いつのまにか大の大人が、たかだか高校生のガキに好かれたくて必死になるのだ、可哀想なぐらい。笑っちまうよな。でも朔間――媚びたような「零ちゃん」という呼び方が俺はどうしても馴染めずにそう呼んでいた――は、単純にすこぶる魅力的な良い奴だったから、好かれたいのにはそういう理由もあった。詰まるところ、みんな「零ちゃん」が大好きで、仲良くなりたくて、彼のように、或いは彼の、特別になりたかったのだ。
670俺の周りのやつらは彼を「零ちゃん」と呼んだ。歳上であることくらいしか彼になにひとつ勝てやしないクズたちが、「歳上である」というその一点張りでなんとか取っている唯一のマウント・ポジションがそれだった。それでも、上下関係は歴然で、俺たちに微塵も敬語を使う様子のない朔間零は、そこにいるだけですべてのヒエラルキーをひっくり返した。朔間零を頂点に書き変わったピラミッドは、彼以外を全部一緒くたに「その他大勢」の土台にしてしまう。全員が地に落ちて、価値基準が彼になる。そういうわけで、いつのまにか大の大人が、たかだか高校生のガキに好かれたくて必死になるのだ、可哀想なぐらい。笑っちまうよな。でも朔間――媚びたような「零ちゃん」という呼び方が俺はどうしても馴染めずにそう呼んでいた――は、単純にすこぶる魅力的な良い奴だったから、好かれたいのにはそういう理由もあった。詰まるところ、みんな「零ちゃん」が大好きで、仲良くなりたくて、彼のように、或いは彼の、特別になりたかったのだ。